2016年10月31日月曜日

人工産卵場でペアリング


事務局長 ● 水谷 博

葛温泉の紅葉は今が盛りです。もう産卵してもおかしくないので、3度目の観察に行ってみました。
一見してがっかり。また砂でかなり埋まっていました。これではダメかと思ったときでした。よく見ると岩の脇に2匹のイワナが寄り添っています。20~25cmサイズの小ささのうえに保護色になっていてすっかり砂礫に溶け込んでいます。前回のメンテナンス時に確認した泣き尺クラスのイワナではないようです。
時刻は2時半、まだ日が高いので三脚を出してじっくりと観察を始めました。
しばらく見ていると、泳ぎ出しました。するといきなりメスが掘り行動を起こしました。でも、すぐやめます。オスはそれをじっと見守っていました。流芯に戻ったり岩陰に入ったりしながら岩陰と開きの2ヶ所でこれを何度も繰り返します。短い時間なのでほとんど掘れません。試し掘りを繰り返しているように見えました。
1時間ほど見ていましたが、その後はまた2匹で岩に寄り添って動かなくなりました。日も陰って撮影は限界を超えました。次回が楽しみです。