2012年10月7日日曜日

人工産卵場を造成

造成地を選定してロープを渡す
事務局長●水谷 博

3連休の中日、午前9時から高瀬川葛温泉地区で人工産卵場の造成作業を行いました。北安中部漁協から猿田組合長、山口事業部長はじめ10名ものご参加をいただき、感激しました。本会は、石垣会長が所用で参加できなかったものの、こちらも会員10名が参加し、総勢20名での作業となりました。ご参加いただきました皆様に感謝申し上げます。
人工産卵場は本来支流に造るべきですが、本年が異常渇水で小白沢に水はなく、本流も水位が低いことから適地の選定に苦労しましたが、なるべく水深があり流れのあるところにしました。水深があるところにしたのは、さらに渇水となっても水流が保てることと伏流水を得やすくするためです。そのため、基礎となる握り拳大の石を投入するのにそれがたやすく得られる場所を選んだものの、長時間かかりました。また、礫の投入はロープを用いて効率的に行いましたが、最初の人工産卵場が巾3m×長さ5mとやや大きかったためにこれでも長時間を要しました。しかし、皆さんの能率的な動きと役割分担(最も大変な砂礫運びを漁協の方が主として担当していただきました。)で最初の人工産卵場の造成は1時間半、かじか橋の直下に造成した2号は、繁茂した藻の除去に時間を要したものの、1時間で完成させることができました。
葛温泉の紅葉は始まったばかりです。今日、白馬岳に初雪が降ったとの便りがありました。扇沢の駐車場が満車になっていましたので、室堂の紅葉はベストなのでしょう。このまま冷え込めば、来週あたりからは鮮やかな赤や黄色で山肌が彩られるようになると思います。紅葉見物とともイワナやヤマメのペアリングや掘り行動などの産卵行動が観察できると思います(イワナやヤマメに気に入られてそうなってくれるものと信じています。)。釣りはできなくても、渓谷の美しさと温泉をお楽しみください。

9時ジャストに朝礼?で作業開始
ロープを使って砂礫を搬入
これが大変なんです、お疲れ様
信毎記者が取材
高瀬1号完成
高瀬2号完成