2019年10月19日土曜日

木祖村で人工産卵場づくり


事務局長 ● 水谷 博

今年も木曽川源流笹川注ぐ水木沢で人工産卵場の造成を行いました。
このイベントは、木祖村が「ヤマトイワナ人工産卵場造成事業」として主催し、長野県と長野県水産試験木曽試験地が協力して昨年から開催されているものです。北の安曇野渓流会もジョレンなどの用具を提供してサポートしています。
今年は東京や名古屋と県内から10名ほどのボランティアが参加しましたが、作業の主力となったのは木祖中学校の1・3年生全員の約50名でした。篩をふるっての砂礫の分別からその運搬をはじめとしてほぼ全ての力作業を担ってもらいました。
数の力はすごいもので、予定時間より2時間近く短い時間で4面の産卵場を造成することができました。お疲れ様でした。
最後に水産試験場で飼われていた味噌川由来のヤマトイワナを⒍ペア放流し、昨年に続いての産卵と孵化を祈りました。








2019年7月18日木曜日

親子テンカラ体験会 & 2019会員交流会


事務局長 ● 水谷 博

7月13日、国交省大町ダムなどが主催する高瀬渓谷フェスティバルの一環として、親子テンカラ体験会が北安中部漁協コヲミ平釣り堀で開催されました。参加者は高齢のご夫婦から小学校低学年の女の子まで21組38名のご参加をいただきました。
デモでは午前午後の部とも、一髪でニジマスが掛かり歓声が上がりました。参加者も尺上のイワナを何本も釣り上げ、笑顔が絶えない体験会となりました。
毛バリ釣りの伝統を受け継いでいってもらいたいものです。

翌日14日(日)は、石垣会長も駆けつけ20名ほどでの交流会となりました。
早速、葛温泉と鹿島川中流に分かれて入渓しましたが、夜来の雨で水量が増したうえに水温の低下で釣果はイマイチでした。会長の講習会組は何とかボウズを免れ、鹿島に入ったG氏がイワナ5本で竿頭になりました。それでも、スケールの大きな釣り場で水の清冽さ渓相の良さに皆さん満足されたようでした。
午後は恒例になった天暇楽での会食、マスターの奮闘でそれぞれのメニューに舌鼓を打って解散となりました。






2019年6月29日土曜日

木祖村テンカラ専用区あと1ヶ月





事務局長 ● 水谷 博

名古屋から美麻への途中ちょっと寄ってみました。入渓は15時半、濁りはありませんが、水位は前回より20cmほど高く魚影はどこにも見られません。狙いは堰堤下の溜まりにいる大物。釣り人は他に一人もなくポイントへ直行。
右岸側ではまったく反応がないので、強い流れに抗して堰堤から左岸側へ振り込みます。3投目に毛バリを反転流に乗せたときでした。尺物がエラまで水面に出してパクリと毛バリを喰いました。掛かりましたが流芯に走られてエラ洗いをされてしまいました。合わせが弱かったのか、強い水圧で不安定な足下に気をとられて対応できず、痛恨のバラシとなりました。これが今日のすべてでした。
寺平橋上流のトロ瀬など、抜群の渓相と水量でしたが、まったく反応がありません。脱渓すると栃の木橋の上で釣り人がひとり振っていましたが、やはりアタリもないようでした。7月2日にはイワナの放流がありますので、これに期待するしかないかな。


2019年6月26日水曜日

鹿島川爆釣?


事務局長 ● 水谷 博

五月晴れの昨日、アフター5で久々に鹿島川へ入渓。そうしたのは仕事もありましたが、5時過ぎなら護岸工事が終わっていると思ったからです。
工事は川をいじっていませんが、それでも現場の前はまったく反応なし。しかし、そこを過ぎるとチャラ瀬の小さな開きでアタリが来ました。2投目に掛かったのは小さなイワナ。15cmサイズですが、放流イワナ(アメマス)とはまったく異なる体色です。黄色みを帯びた白い魚体は、昔よく釣れていた「鹿島イワナ」そのものでした。この瀬でさらに同サイズを2本追加。その上のトロ瀬では同サイズの鹿島イワナと20cmサイズのヤマメも掛かりました。
その上が本命ポイント。しばらく観察しましたが、いつも大物が定位しているところに魚影は見えません。振り込んでみると体高のあるヤマメと思われる魚体が水中で反転しましたが、これは空振り。しかし2投目ではまたチビ鹿島イワナが掛かってくれました。ここまでわずか30mほどで6匹の釣果。その上の大きな開きやさらに上の流芯からも4匹が掛かり1時間で二桁釣果。
掛かった魚はすべて小さなサイズですが、放流ものとは異なる渓流の宝石のような美しいものでした。秋まで残って命をつないでいってもらいたいものです。



2019年6月23日日曜日

木祖村テンカラ優先区での講習会


事務局長 ● 水谷 博

木祖村が主催するテンカラ講習会が優先区で行われました。小中学生3名と女性1名の若者を含めて20名の講習会参加者とそれとほぼ同数のサポーターが参加し、にぎやかでした。
講習会は、各1時間ほどの毛バリ巻きを主とする座学と実釣でしたが、午前午後の2回行われ、講習終了後も釣り続ける参加者がほとんどでした。それは、初心者でも複数匹のアマゴが釣れるという釣果があったからです。講習会前の濃密放流の成果だと思われます。
木祖村観光課のご尽力に感謝します。






2019年6月9日日曜日

木祖村テンカラ優先区間の1週間後


事務局長 ● 水谷 博

笹川にテンカラ優先区間が設定されて1週間がたちました。どんな具合か見に行ってきました。
日曜日の夕間詰めとはいえ雨が降っていたので、釣り人は地元の人と思われるルアーを持った親子と中年のテンカラ師の3人しか見かけませんでした。優先区間以外では誰もいませんでした。
栃の木橋下流の堰堤の落ち込みで釣っているとその彼が釣り上がってきたので、釣果を聞いてみると寺平橋から5~6匹掛けたとのことでした。傘を差して作業着の長靴姿でした。傘を持つ左手にはしっかりと魚籠が握られていました。
橋の上流に先行してもらい、私はトロ瀬で楽しませてもらいました。その後、彼が下ってきたので場所を交換して釣ることになりました。
私の釣果は、4時半から6時の間にアタリ21に対して20~23cmイワナ12匹でした。中には1匹だけですが、野生ものと思われる綺麗なイワナがいました。ライズは4つ見かけましたがそれを拾うことはできませんでした。
橋の上流では魚影の濃さが感じられませんでしたが、まだサカナは数を減らしたものの、残っているようです。納竿して橋から上流を覗くと魚影は見えませんでしたが、戻っていた彼が私が狙った筋とは異なるところで25cmオーバーと思われるイワナを掛けました。拍手を送ると、「これからですよ」という返事でしたが、イワナは魚籠に収まりました。
この調子で釣られるともう1週間ほどで釣りきられてしまうのではないでしょうか。



2019年6月7日金曜日

木祖村テンカライベント開催


事務局長 ● 水谷 博

6月23日(日)に石垣会長の講習会が開催されます。
講習会には 参加申込 が必要です。
その上下流でも "テンカラ優先区" をワイワイと楽しみましょう。


2019年6月3日月曜日

木祖村テンカラ優先区間の初日は?


事務局長 ● 水谷 博

栃の木橋に着いたのは13時半頃、名古屋の釣友T氏が来ていました。その他には二人のテンカラ師だけでした。10時半頃に来て野生のチビアマゴを含めて放流イワナ20~25cmクラスを20匹以上掛けたとか。「優先」という言葉に疑問を感じながらも魚影の濃さには驚いていました。遊漁券販売所で聞くと朝は数人の釣り人が来ていたとか。やや寂しい開幕でした。
2時頃から上流へ振り始めましたが、イワナは見えているもののまったく反応なし。15時を回って大きなライズがひとつあったので再挑戦。ここからは快調でした。橋直下に居着いている大物2匹は掛かりませんでしたが、20cm強のイワナばかりが5連発で掛かってくれました。
アタリが止まって寺平橋まで下って釣り上がります。しかし、こちらは日差しがなくなり水況はいいものの100mほどは反応なし。ようやく掛かってくれたのは、20cm弱のサイズながら野生と思われる綺麗なイワナでした。
その上の堰堤では中年のご夫婦が私が下る前からかなりの時間餌釣りをしていました。その直下に振り込むといきなりアタリがありました。これは掛けられませんでしたが、次の振込でやはり野生の同型イワナが掛かりました。ご夫婦にはテンカラ優先区間になったことを伝えたら抗議や苦情はありませんでした。
その後は、栃の木橋下流のトロ瀬で3本の放流イワナを加えることができました。3時間ほどの釣行で二桁掛けられれば吉としますか。
なお、餌釣りが何人入渓するかが心配でしたが、今日は、花の木橋周辺で釣り大会があったことからか、餌釣りはこのご夫婦だけ、見かけたテンカラ釣りは釣友2名以外には3名でした。





2019年5月31日金曜日

段戸川C&R区間


事務局長 ● 水谷 博

「名古屋から1時間で行ける川でアマゴが10匹釣れる川を!」を目標に、今年本格的に開設された名倉川漁協の段戸川に行ってきました。ここは釣り人同士が監視し合うというユニークなC&R区間です。詳細は 名倉川漁業協同組合ブログ で。

今回のご案内は、つりチケのT氏に無理を言ってお願いしました。区間最下流の「田津原河合」で待ち合わせですが、時間があったのでそこの案内掲示にあった「つりチケ」で日釣り券を購入。これを使うのは初めてでしたが、アカウントを登録して5分ほどの作業で購入 (クレジットカードが必要) できました。

橋の上からは放流していないはずの鮎の群泳が見えたのでやや上流から入渓、減水気味でしたがいいポイントが続く渓相です。数度目の振り込みでピッチャッとチビが来ました。T氏がその上のポイントを指さして「あそこは出ますから」と言うのでそうすると、30cmほど毛バリが流れてガクッと出ました。20cmオーバーのアマゴでした。T氏もやや上流のトロ瀬で同サイズを掛けました。
その後は、お互いアタリはあるもののハリには乗ってくれず、雨が降りだして1時間半ほどで納竿となりましたが、久々にまともなアマゴに出会えて十分満足できた釣りでした。
なお、アプローチは、伊勢神トンネル方面からは未舗装の悪路が15分ほど、矢作ダム方面からは細い山道が同程度続きますので、ご注意ください。



 


2019年5月18日土曜日

令和最初の会員交流会の開催

北の安曇野渓流会 2019会員交流会
事務局長 ● 水谷 博

 令和元年10回目の会員交流会を以下のように開催します。
 訳あって今回が最終回になるかもしれません。
 多数の会員のご参加をお待ちしています。

 期 日:7月14日(日) 8:00~14:00
 漁 場:大町市内の渓流(鹿島川・篭川・本流葛温泉など状況によって決定)
 集 合:大町温泉郷中央(商店街)駐車場午前8時
 会 食:天暇楽 13:00~14:00
 参加費:会員は無料
 日釣り券:1,000円(会場で購入できます)

 ※前日の13日にAGORAみあさにお泊まりを希望される方は
  必ず事前にmailでご連絡ください。夕食は天暇楽のマスターが腕を振るいます。


なお、大町ダム等が主催する高瀬渓谷フェスティバルの一環として漁協の釣り堀で行われる「親子テンカラ体験会」は、例年同様前日の13日午前9時から行われます。
こちらへも多数の会員のサポートをお願いいたします。

いずれもお問い合わせはmztn@xd6.so-net.ne.jpまでお願いいたします。




2019年5月17日金曜日

今季初の葛温泉に魚影薄し




事務局長 ● 水谷 博

青葉ヤマメの季節になり、今シーズン初めて葛温泉へ行きました。入渓は15時30分2号橋から、脱渓は18時45分かじか橋でした。水況はやや渇水気味ながら、テンカラにはベストでした。ただ、足跡の多さからGWに多数の釣り人の入渓があったことを示していました。
釣果は野生のチビイワナとチビヤマメが各1本、かじか橋で放流アメマス23~25cm3本、これ以外に25cmサイズのイワナの合わせ切れと同サイズのヤマメのアタリが各1、かじか橋以外でライズと魚影はなしでした。
チビヤマメとイワナが掛かったのは、いつも出る鉄板ポイントでした。そんな所からチビですから、残念ながら大物がいるとは思えません。しかも、仙人閣からかじか橋を除く高瀬舘までまったくアタリがありませんでした。これだけの渓相であって、かじか橋の下に、故堀江渓愚氏をして「ここのサカナは何をしても釣れない。」と言わしめたやる気のない放流魚だけしかいないというのは、悲しくなります。
そのサカナを3本掛けたのですが、その秘訣は薄暗くなった時合いと斜め後ろ45度に毛バリを落とすことです。お試しください。





2019年5月12日日曜日

「テンカラのふるさと木曾」に「テンカラ釣り優先区域」が誕生


事務局長 ● 水谷 博

期間限定、区間限定ながら日本で初めてのテンカラ釣り優先区域が木祖村の笹川に誕生します。木曽川漁協及び地元住民の理解が得られてのものです。
県道沿いに開けた里川ですので、初心者の方でも楽しく安全にテンカラが楽しめると思います。是非お運びください。
優先区へのアプローチは、中央道中津川インターからR19で90分、同小黒川PAから権兵衛峠越えで30分、長野道塩尻インターからR19で30分、県道奈川木祖線沿いです。JR中央線藪原駅からコミュニティバスでも行くことができます。

なお、6月23日(日)には、石垣会長も参加してイベント開催の予定です。
また、6月8日(土)には、日本渓流釣り連盟主催で渓流魚増殖の第一人者である中村智幸中央水産研究センター長の講演するシンポジウムが千曲市で開催されます。お近くの方は是非お聴きください。





2019年4月16日火曜日

鹿島川黒沢橋は護岸工事中


事務局長 ● 水谷 博

解禁から早2ヶ月、名残の降雪に1週間以上悩まされて入渓の機会がありませんでした。久々のポカポカ陽気に誘われて黒沢橋に行ってみると大変なことになっていました。
一昨年の豪雨のために一部損壊した護岸の災害復旧工事が始まっていたのです。橋から右岸上流を工事中です。例のポイントはかろうじて工事区域に入っていませんが、重機がすぐ近くでうなっていれば騒音と振動で釣りにはなりません。現場監督からもにらまれました。
何とか迂回してポイントに入り、ミッジのハッチはあるがライズのない水底をのぞいてまたびっくり。大物イワナが定位していた場所に、40㎝オーバーと思われるニジマスが鎮座しています。
第1投が勝負です。ハリスを1.5号に代えて撃沈16番で慎重に振り込みました。毛バリが沈んでサカナにもう少しという時でした。20㎝サイズのヤマメと思われる白い魚体が飛び出てニジマスの前で反転しました。ハリには掛からず、ニジマスはゆっくりと沈木の下に消えていきました。
水温は9.9度、ボトボチ毛バリに来る季節になりました。今後に期待しましょう。







2019年3月9日土曜日

テンカラ初日は空振り三振


事務局長 ● 水谷 博

昨年の日記では、初釣果は3月7日の鹿島川、すっかり春めき陽光に包まれた今日9日、ウエーダーにワカンを付けて今シーズン初めて鹿島川に入渓しました。
最初のポイントは例の信玄堤です。ミッジのハッチがありますが、ライズはありません。撃沈毛バリや大小色々やってみましたがまったく反応がありませんでした。次のポイントはやや上流の大岩のえぐれ。こちらでもハッチはありますがライズはなし。振り込んでも反応も全くなし。やむなく、さらに上流の小さな堰堤
まで行きました。ここはハッチがなく、白泡の中を丹念に探りましたがここもまったく反応がありませんでした。見事空振り三振でした。
諦めきれないので信玄堤に戻ってみると、水底に尺クラスのイワナの魚影が確認できました。慎重に撃沈を振り込むと、ちらっと顔を向けました。この一瞬だけでした。その後は何をやってもまったく動きません。まだ食欲はないようです。
まあ、釣れなかったけど初日で昨年と同じように、大物の存在を確認できただけで吉としましょう。