2013年11月4日月曜日

大町でうどん



事務局長・水谷 博

1ヶ月のご無沙汰でした。新ソバがおいしい季節になりました。でも、今日はあえて大町のうどん店のご紹介です。駅前商店街から一筋東に入った小松うどん店は、大町では有名です。50年以上前、黒部ダムの建設作業員の胃袋を満たしたお店です。写真は天玉うどんですが、卵もうどんも見えません。その量ばかりでなく、地場産の食材にこだわったおいしさは格別です。一度はご賞味ください。
禁漁から一月ですが、テンカラウィルスがうずいてたまりません。鹿島槍ガーデンに行ってきました。年に一度はダブルハンドのフライを振ります。長いラインを出しているうちに40㎝クラスのニジマスが来てしまいました。その取り回しでトラブルが続き、イライラしてテンカラに変えるとブラウンの入れ掛かりです。早々に飽きてしまいました。
今年の葛温泉の紅葉は、気温の変化と台風の影響であまり美しくありませんでした。特に赤の発色がイマイチです。本流の堆砂も少しはよくなったものの、相変わらずです。1匹だけイワナの魚影を確認しましたが、ペアリングや産卵床は確認できませんでした。でも、一昨年よりは砂の量が少ないのできっと命をつないでくれるものと思います。
葛温泉への入口、エネルギー博物館の裏手にある駒止の湯がリニューアルオープンしました。以前は古くて趣のあるうえに安かったのでよく利用していました。檜の浴槽はタイルに変わりましたが、露天風呂とサウナが新しく加わりカランも増えました。これで500円なら許せるかな。




2013年9月30日月曜日

最終日は高瀬ダムの上へ



事務局長・水谷 博

いよいよ明日から禁漁、最終日は高瀬ダムの上へ出かけました。再奥の駐車場に着いたのは午後1時過ぎ、釣り人の車はありません。ラッキー、槍ヶ岳まで釣り人はオレひとり、と甘い思いが浮かんだのがよくありません。すぐ下の一つ目のポイント下りると、新しい足跡が数人分もあります。でも、やるしかありません。数投目でニジマスが来てくれました。イワナのように細い魚体でしたが、25㎝オーバーです。1週間前も最初サカナはニジマスでした。気をよくして広河原を本流へ進みます。二つ目のポイントは二筋が流れ込むヒラキです。絶好のポイントでしたが、反応がありません。やはり足跡が沢山あります。三つ目では20㎝サイズのイワナが毛バリを何度も見に来ましたが、喰ってはくれませんでした。
アタリがないまま前回、大物に竿を折られた長いトロ瀬に来ました。しかし、前回より20㎝以上水位が低く、チャラ瀬になっています。大きな沈み石もすべて頭を出しています。慎重に振り込んでいくと、ようやく25㎝が来てくれました。その上でもう一つ、でもチビイワナでした。その後もポイントとというポイントにはすべて足跡があり、アタリはありませんでした。そこでガンガン瀬にも振り込みました。狙い通り出てくれましたが、これは速すぎて掛けられませんでした。結局、五郎沢出会いまでに20㎝サイズを3本追加できただけでした。20本以上掛けた1週間前のお祭りは何だったんでしょう。
これでは終われません。急いで下って仙人岩です。もう薄暗くなっていて絶好の時合いでしたが、チビヤマメとウグイだけ。映画ではここで大物を掛けてハッピーエンドになるのですが、現実はダメでダム差しには会えませんでした。でも、最後のポイントで大町の会員であるO氏とバッタリ。同じ思いでした。今年は5・6月まではよかったけど7月の大雨以降はサッパリというのが共通認識でした。また、来年に期待しましょう。






2013年9月19日木曜日

葛の秋、ダム差しは来たけれど


事務局長・水谷 博

台風18号によって被害を受けられた皆様にお見舞い申し上げます。川は釣りなどの楽しい活動の場を与えてくれますが、時には生命や財産を失わせる凶暴な面も持っています。常に肝に銘じていなければなりません。楽しみにしていた9月15日・16日の鬼塾も中止になりました。
先週末に笠間釣具店から、葛温泉で尺物のヤマメが4本とイワナが3本揚がったよという情報をもらいました。また、昨日は穂高の釣友K氏から、台風一過の17日に25㎝サイズだけどヤマメがバンバン掛かったよという電話がありました。
これは行かなければなりません。入渓は5時半、いつものように2号橋からです。夕間詰めではありません。日の出前です。朝にはめっぽう弱い私ですので、今シーズン初めての早朝からの入渓です。渓相は台風の影響がほとんどないようでしたが、かなり高いところに流木があったり砂も溜まってきましたので、相当の水は出たようでした。水位はやや高く、濁りはないものの砂が混じってやや笹色がかっています。
期待を込めての振り込みでしたが、反応はまったくありません。ライズもありません。釣り上がっていくと足元からサカナが走ります。そこはさっき振り込んだろうと思うことが数度ありました。そのうち2本は明らかに尺物でした。体高からダム差しのヤマメに間違いありません。
赤岩から上流は堆砂が深刻です。かじか橋の下はすっかり砂に埋まっています。サカナは石の下にへばりついているようです。そこへ毛バリを落としているつもりですが、私の毛バリには出てきてくれませんでした。
結局、高瀬舘まで釣り上がり、20㎝のイワナ1本でした。食い気のないサカナには相手にしてもらえませんので7時半には納竿となりました。

2013年9月11日水曜日

ダム差しはまだか


事務局長・水谷 博

久しぶりの葛温泉です。禁漁まであと20日ほど、あと何回釣りに行けるかな。
私の記録では、その年初めてダム差しを掛けたのは1999年の9月6日です。以後、この魅力にとりつかれて毎年通っています。釣れなかった年もありますが、ほぼ数匹は尺上のヤマメを掛けています。そのうち最も大きかったのは、2004年9月23日36.4㎝でした。見事な婚姻色が出た鼻曲がりでした。今葛温泉で釣れるヤマメは、この子孫だと思っています。
前置きが長くなりました。入渓は午後3時半頃、2号橋からです。やや減水気味ながら、水況はいつもと変わらないものの、仙人閣を過ぎるまでまったく反応がありません。いつも出るポイントにまったく魚影がありません。もちろんライズもありません。何か変。
赤岩の上流でようやく15㎝の元気な天然イワナが瀬の中から来てくれました。時刻は4時半を回っていました。その後はかじか橋までアタリが続きました。でも、出方は慎重でかなりスレています。1髪で掛けられなければ2度と来てくれません。掛けたのは10~15㎝の野生ヤマメが7匹ですが、1本だけ25㎝の丸々と太ったイワナも来てくれました。これはやや紫色が魚体にあるので天然ではなく、放流ものとの交雑のように思えました。
かじか橋の上流はかなり堆砂が進んでいます。魚影もありませんでした。高瀬舘の前の淵はほとんど砂で埋まっていました。ここであのヤマメを掛けたのに。ダム差しの兆しはありませんでした。
堰堤の上にも上がってみました。チビヤマメが遊びに来ましたが、ほとんどが砂に埋まっているので、これはだめだと思い仕掛け巻きを取り出して最後の一投を礫の溜まった浅瀬に振り込んだときでした。バッシャ、ガクッ、でかいイワナが来てくれました。尺にはわずかに届きませんでしたが、見事な天然物でした。
なお、榊原正巳の鬼塾が9月15・16日に大町で開催されます。詳細は 鬼Blog をご覧ください。






2013年8月26日月曜日

小さな秋 アブはいなくなったけど


事務局長・水谷 博

大町も先週は大雨でした。七倉ダムからの放流があり、入渓できない日が続きました。ようやく水が治まったこの日、久々に葛温泉へ行ってみました。水が出たので、ダム差しが上がってきているのではという期待もありました。入渓は4時半、いつものように2号橋からです。濁りはなく水位はやや低いようです。木曽の阿寺渓谷の水は「阿寺ブルー」と称されますが、こちらは「高瀬グリーン」と言えるほどきれいな流れです。
しかし、サカナの反応はチビヤマメとウグイのアタリを除いては全くありません。盆休みの人出でほとんど抜かれてしまったのかもしれません。アブの襲撃は受けませんでしたが、ダム差しの気配もありませんでした。
これまでと同じように、仙人閣を過ぎてようやく25㎝の野生っぽいイワナが来てくれました。その後はまたアタリもなく、かじか橋の下で20㎝の放流ヤマメを掛けて納竿となりました。

2013年8月7日水曜日

初めての○○


事務局長●水谷 博

残暑お見舞い申し上げます。立秋を過ぎたとはいえ、これからが暑さの本番のようでお察し申し上げます。ここ大町は、日中の作業は何をやっても汗が噴き出ますが、朝晩はTシャツ1枚では寒いぐらいです。 
この年になっても「初めて」というのは何でもウキウキ感や心地よい緊張感があるものです。今日の初めては、SHIMANOの渓流TENKARA ZLの初振りでした。6月に注文してようやく届いた竿を携えて渓に入りました。場所は葛温泉2号橋からです。時刻はちょうど4時半でした。早速、6.5mのレベルラインを結んで振ってみます。ムッ、1投目は何かおかしな感じでしたが、2投目はまっすぐ狙ったポイントへ毛バリが飛んでいきました。竿の重さを体得したからでしょう。グリップの細さに最初は戸惑ったのかもしれません。いずれも天平テンカラに比べれば非常に振りやすくなっているように感じました。とにかく、竿にラインが乗るというのか、狙い通りに毛バリが飛んでくれます。特に、これまで度々あった毛バリがリリアンに絡まってしまうというライントラブルが全くありませんでした。

さて、肝心の釣果ですが、これまで新しい竿を初めて振ったときにいい思いをしたことはありませんでした。まあ、いい思いをしたときの方が圧倒的に少ないのだからやむを得ませんが。今日も仙人閣の前を過ぎてもウグイ1匹です。このまま終わるのかと思ったときに、ようやく25㎝サイズの放流イワナが来てくれました。その上で、今日初めてのライズを見ました。すかさずそこに振り込むと、狙ったところに落ちた毛バリにグワッと出てくれました。これが何と25㎝オーバーの天然高瀬イワナでした。やや黄緑色っぽい魚体は紫色が目立つ放流ものはと全く違います。まだ高瀬イワナが葛温泉に生息していることに安堵し、優しくリリースしました。この秋も命をつないでいってほしいものです。その後は、イベントの前に放流したポイントで20~23㎝の放流イワナ3本と20㎝のきれいな野生ヤマメ1本を加え、先行者がいたかじか橋で7時前に納竿となりました。

ところで、もう一つ初めての経験です。これまで葛温泉では盛夏でもアブ(ウルル・ウルカ?)の襲撃を受けたことはなかったのですが、今回は大変でした。写真を撮るためにうずくまるとアッという間に取り囲まれます。車のドアを開けた瞬間にはもうルームランプの周りを数十匹が飛び回っています。入渓される際には、長袖・手袋・防虫スプレーの3点セットをお忘れなく。


2013年8月1日木曜日

イワナも夏休み?!


事務局長・水谷 博

本年のイベントにも多数ご参加いただきまして誠にありがとうございます。
その直前からですが、大町は不順な天候が続いています。カッと晴れたかと思えば、またザーッと来ます。真夏と梅雨が行ったり来たりしています。
どの渓も水量が多く、条件はよくありません。そして、魚信もありません。27日には釣友のH氏と鹿島川爺ヶ岳スキー場の上下を夕間詰めに2時間ほどやりましたが、アタリの一つ、ライズの一つもありませんでした。30日にはキャンプ実習の水辺活動を抜け出して葛温泉で1時間ほどやりましたが、このときもまったくでした。イワナの魚影はたくさんあるのですが、毛バリにはまったく関心を示しません。来るのはちびヤマメだけです。
でも、例年になく多くの釣り人が入渓しています。しばらくは、水と人が落ち着くのを待つしかないようです。
葛温泉では、ちょっと色づいた紅葉がありました。あと2ヶ月、焦らずゆっくり楽しみましょう。


2013年7月17日水曜日

鹿島川試釣

事務局長・水谷 博

イベントの目玉、「大物釣り競技会」の主戦場となると思われる鹿島川の爺ヶ岳スキー場前から黒沢橋までを釣り上がってみました。すでにご案内のように、梅雨時の大出水のため、ブラウンの大物がバンバン釣れていた6月とは渓相がまったく変わっています。流れが幾筋にも別れ、ほとんどがチャラ瀬のため足で釣らなければなりません。でもいます。掛けることはできませんでしたが、今日も2度グワッと来ました。尺上のブラウンであることは間違いありません。ちょっとした溜まりや開きを丹念に狙ってください。水深のある瀬からは20~25㎝のイワナも来てくれます。カメラのバッテリーが無くなっていたので、写真でお見せできませんが、きれいな鹿島イワナでした。やはり、数は期待できないものの、一発大物の狙える鹿島川です。

2013年7月11日木曜日

今年の乳川は?


事務局長・水谷 博

7日に釣り大会が行われた乳川かりうら地籍へ4時過ぎに入渓しました。例年になく水が高くポイントがすべてつぶれていました。大堰堤の直上から釣り始めましたが、まったく反応がありません。先行者もいたし、釣り人も多いようなのでもうすべて抜かれてしまったのかもしれません。しばらくしてようやくここしかないというポイントで魚影を見つけました。しかし、何度振り込んでも反応しません。相当スレてしまったようです。毛バリを新しいものに取り替えてようやく掛かってくれました。28㎝のニジマスでした。その上は全面白泡状態なので、早々に納竿です。
まだ明るいので、鹿島川へ向かいました。工事の終わった流木補足工から6時過ぎに入渓です。河原に立ってア然です。この間の雨で相当水が出たようで、広い河原の至る所に流木が散乱しているうえに流れの筋がまったく変わってしまいました。しかも、ほとんどチャラ瀬で大物が潜めるようなポイントはどこにもありません。何度も尺上を掛け、竿さえ折られたベストポイントも悲しい段々瀬になってしまっていました。これが落ち着くまでにはしばらく時間が掛かりそうです。なお、釣果は20㎝前後の放流イワナと同サイズのブラウンが各2匹でした。


2013年6月25日火曜日

完成50周年の黒部ダム下へ


事務局長・水谷 博

釣友T氏とともに黒部ダム下の黒部川本流へ行ってきました。7時半の始発のトロリーバスに乗ったものの、黒部ダムからは旧日電歩道を下り、入渓は9時過ぎになってしまいました。それでも内蔵助谷までは行けませんでした。雪渓のトラバースに危険を感じたことと、目の前に広がる巨岩ごろごろの渓相と澄み切った水を見て我慢できなくなり、もうここから入ろうということになったのです。
どこもかしこも尺上が出てもおかしくないポイントです。でも、適度な流れと深さがあるのに出ません。水温は9~10℃、ちょっと低いようです。巨岩を乗り越えて進んでいくと、本流からやや離れた岩陰にピ~ンときました。大岩の上から振り込むとコツンと小さなアタリです。ムッ?、やや遅れて合わせると手首にガクンと来ました。掛たはいいものの、水面までは3mはあります。幸い流れのない広い開きにサカナは出てくれたので、慎重にテンションを緩めずに大岩を降りることができました。黒い!! ヤマト? これが第一印象でした。まだサビが残っていたのかもしれませんが、こげ茶色の魚体に白斑は背ビレから後ろだけで朱点が鮮やかな黒部イワナでした。
しばらく釣り上がると、流れが右岸の岩盤にあたっているポイントに出ました。ここも絶好のポイントですが、出ません。でも、一ヶ所だけ泡が渦を巻いているところがありました。そこで振り込むと今度はバシャッと掛かってくれました。同サイズの黒部イワナでした。しかし、11時を回ると真上から太陽に照らされているからか、渓相は文句ないのにまったく出なくなりました。そのままこれがダムまで続き、T氏も同サイズ2匹で13時には納竿となりました。
なお、6月26日からは黒部ダムの観光放水が始まりますので、水量がぐっと増えます。入渓はくれぐれもご注意ください。

●高瀬川葛温泉情報(帰りに寄ってみました。)
 水 況:堆砂は全くなく、水位が30㎝ほど高くて濁りはありません。
 時 間:3時半~6時
 場 所:2号橋~かじか橋
 釣 果:15~18㎝の野生ヤマメ4、15~28㎝の放流イワナ4
   (5㎝の当歳ヤマメも掛かりました。ヤマメも自然産卵したということです。)











2013年6月19日水曜日

ブラウン「駆除」したが、・・・


事務局長 ● 水谷 博

2週間前のリベンジに行きました。空は今にも泣き出しそうな雲行きで気温は17℃、水温は9℃台、このところ雨は全く降っていないのに水量は結構あります。水温が低いので上の雪渓がかなり溶けているのでしょう。でも、まあ、ベストコンディションでしょう。入渓は前回と全く同じ午後6時。その轍を踏まないようハリスも新しくして大型のランディングネットも持参しました。
手前側の瀬を慎重に釣り上がっていきます。新しい白い毛バリが波間に浮いているのがまだはっきり見えます。数度の振り込みでようやく水面下に沈みました。その時です。グァッと出ました。でかいブラウンです。しかし、水温が低いせいか前回ほどの引きがありません。深みに逃げ込まれることもなく、ちょっとしたやりとりで浅瀬に引き上げることができました。万全を期してランディングネットに収め、「駆除」できました。
早速、今年のイベントの「大物釣り競技会」で使おうと思って作った特性のスケールで大きさを測りました。これが何と37㎝ジャスト。前回ばらした50㎝サイズとは全く違います。ヒレピンとは言えないものの、胸ビレも尾ビレもちゃんとしています。しかも、美形です。このポイントには複数いたんですね。また来なくてならなくなりました。
その後はいつもの1時間コースを釣り上がりましたが、アタリはおろかライズさえありませんでした。とにかく魚影が薄い鹿島川です(今年はこのポイントしか入っていません。)。イワナの顔が見た~い。でも、大物はまだいるようですからまた駆除に来ましょう。





2013年6月3日月曜日

ブラウン「駆除」ならず!!


事務局長・水谷 博

あのブラウンが気になって「駆除」に行きました。入渓は1週間前と同じ午後6時、水量がかなり少なくなっているので慎重に振り込みます。しかし、数度繰り返しても何の反応もありません。足元には踏み跡があります。もう駆除されてしまったのかもしれません。あきらめて釣り上がります。しかし、虫がほとんど飛んでいません。ポイントらしいポイントもありません。いつも尺クラスが出るポイントもお留守でした。夕間詰めの2時間で尺ニジマスを3本掛けた昨日の高原川とは全く雰囲気が違います。サカナっ気がありません。1時間ほどやって全くアタリがないのでここが最後のポイントと振り込みました。すると、一発できました。これが何とチビブラウンでした。何十分の1という大きさです。1匹でも駆除できたのだから、まっいいかと帰路につきます。
でも、あきらめきれないのでもう一度ポイントに戻りました。今度は上から振り込みます。3度目でした。ムッという殺気を感じて合わせると、ラインが伸びきって動きません。根掛かりかと思った瞬間でした。バシャッと水しぶきが上がり、茶色の魚体と白い腹部がかすかに確認できました。浅瀬にランディングさせようと下流に走ろうとしましたが、動きません。グイグイ深みに引き込もうします。これを堪えて何とか数メートル下りましたがまた動きません。水温が高くなったのかこの前とは全く違う引きです。満月にしなる竿先からサカナの位置を確認しようとしますが、もう暗くてよくわかりません。浅瀬で岩の間に挟まってしまったのではないかと思いました。そこで、やってはいけないとわかっていたのですが、ラインを体に巻き付けて、直接ラインを引くことにしました。慎重にラインをたどっていくと、2メートルほど先にいるような感じでした。おとなしくしているので、これならと一気にラインを引いた瞬間でした。プツン、一瞬の出来事でした。ハリスは1.2号でしたが、見事に切られました。くやし~い。悔やんでも悔やみきれませんが、次回リベンジを誓うことしかできませんでした。大きなネットとヘッドランプを忘れずに持参します。

2013年5月28日火曜日

いよいよ入梅、これからです


北の安曇野渓流会 事務局長 ● 水谷 博

葛温泉におけるイワナの孵化を確認したことなどお伝えしなければならないことは沢山あったのですが、忙しくてしばらく更新ができませんでした。解禁から3ヶ月以上経過し、もう廃屋のようになってしまいました。申し訳ありませんでした。今後は盛期ですので、週一の更新に努めます。
久々に時間の取れたこの日、東海地方までは梅雨入りとか、葛温泉も小雨模様です。1号橋から入渓したかったのですが、先行者のために温宿かじかからになりました。時刻は3時半、気温18度、水温12度、無風で久々の好条件でした。しかし、渓相は一変、橋の下の大きな開きはすべて砂に埋まっています。しかも、至る所に新しい足跡があります。あまり期待できそうにありません。こんな時は、石の周りを丹念に攻めていくしかありませんでした。虫は顔にまとわりつくほどうっとうしいのですが、ライズはありません。30分ほどして、ようやく堆砂のない瀬の肩からイワナが来てくれました。体色から今年放流されたものではないと思われる23㎝でした。しばらく釣り上がって、小さなたまりに振り込むとコツコツと来ました。ウグイかなと思いつつしつこく振り込んでみると、15㎝のヒレピンヤマメでした。ヤマメにしては非常におとなしいアタリです。その上で先ほどと同サイズのイワナを掛けましたが、これもまた水面下での小さなアタリでした。堰堤まで釣り上がって、これらの他に毛バリまで来て帰って行ったアタリが一つ、まだちょっと活性の低い葛温泉です。梅雨の雨で七倉ダムからの放流よって砂が流されたあとに期待しましょう。
車に戻ったのが5時半、まだ時間があるので仙人岩からと思ったのですが、来るときに駐まっていた車に加えてもう1台が駐まっています。ここからの入渓はあきらめて鹿島川へ行くことにしました。午後6時に流木捕捉工工事現場からの入渓です。こちらの方は先行者どころか足跡もほとんどありません。入ってすぐ目の前にあるこの辺りの流れではここしかないという大きなヒラキからです。瀬を分けて手前の淀みから慎重に振り込んでいきます。と、すぐにグワッと水面が持ち上がったかと思われた瞬間に手元に大きなショックが来ました。満月にしなった天平テンカラを信じて下流へ走ります。しかし、ハリスは08、無理はできません。タモも出しましたが、それに収まるようなサイズではありませんでした。浅瀬でこげ茶色の魚体がのたうち回ります。幸い、水温が8度台と低くて活性がそれほどなく、すぐランディングできる場所だったので何とか引き上げました。その次の瞬間にプツンとハリスが切れ、ラッキーでした。初めはライギョかとも思われる魚体でしたが、よく見ると赤い斑点がかすかにあってブラウンであることがわかりました。それにしても自然渓流での50㎝は優にあると思われるでかさは初体験です。でも、よく見ると溶けたような胸ビレ、その他のヒレもボロボロ、すぐ上の鹿島槍ガーデンからの脱走者に間違いありません。触るのも気持ち悪くはねるがままにリリースとなりました。でも、ブラウンは鹿島川にいてはいけない魚種です。手を洗いながらリリースしたのを悔やみました。このブログをお読みになった方は是非ともこのブラウンの駆除をお願いします。上あごの奥にテンカラ毛バリが残っていれば間違いありません。
その後はピシャッというアタリと尺物と思われるものの合わせ切れが各1回ありました。今年も鹿島川は数は期待できなくても、大物の期待を抱かせてくれる渓であり続けてくれるものと思われます。大町のテンカラはこれからが本番です。そうです。大切なことを忘れていました。今年のイベントの開催ですが、7月20・21日を予定しました。詳細が決まりましたら、近日中にHPでご案内します。ご予定ください。






2013年3月29日金曜日

今シーズンの初テンカラ釣り



北の安曇野渓流会 会員●原田 和正

なかなか休みが取れない中、「このままズルズル行くと、来年度の業務にも支障を来す。」との言い訳のもと、大谷原の山小屋に入りました。待ちに待った初釣りです。

3/19 早朝、東京を出発して、小屋着は11時過ぎ。積雪は例年になく少く、気温もかなり高い。これなら鹿島の岩魚に遊んでもらえるかなと大いに期待しました。昼食は途中で買ったパンを行動食として、すぐに鹿島川大谷原下の堰堤から入渓。気温が高すぎたためか濁りが入っている上、風も強い。しばらく強風をやり過ごしては、風の合間を縫って竿を振るような状況でした。堰堤下では全く反応無し。大谷原の河原に上がると、予定していた大川沢方面はひどい濁りで、川床は無残にも砂に埋もれていました。これでは駄目だろうと、大冷沢方面に切り替えました。こちらは、それほど濁っていないかわりに水量が少ない。半ば諦めかけた頃、大冷橋の少し下流、平たい石下の小ポイントでヒット。今シーズンの初物は、25 cm のきれいな岩魚でした。何枚も写真を撮り、丁寧にリリース。大冷橋の少し上流で納竿。

3/20 7時半頃、黒沢橋から入渓。気温上昇による融雪のためか水量は5月並みで、濁りも入っていました。例年ならこの時期は長靴でも何とかなるのに、ウェイダーが必要でした。昨日ほどではないものの風は強く、絶好のポイントでも全く反応無し。堰堤を越え、大冷沢方面へ。昨日のポイントより少し下の、対岸沿いのゆるいヒラキでヒット。フッキングはしたものの、足場を気にしているうち取込に失敗してしまいました。昨日よりも大きい(逃がした魚は・・・)岩魚。残念。この日も大冷橋の少し上で納竿。

雪を纏った鹿島槍や爺を見上げながら、大谷原の雪原で竿を振るこの時期の釣りは気持ちがよいものです。両日とも魚が反応したのは1回だけ。岩魚の影さえ見られないことも当たり前の季節ですので、それでも十分に楽しい釣行でした。

今回は石垣会長監修の 渓流 TENKARA ZL と、サンスイのピンクレベルラインを携えての釣行でした。渓流 TENKARA はとてもバランスが良く、通常は 3.4 m で疲れ知らず、対岸近くなど少し遠いポイントを狙うときには 3.8 m に延ばせるので使いやすかったです。あえて難を探せば仕舞い込み寸法が長いことでしょうか。沢登り釣行などには不向きですが、大谷原などの平らな川ではほとんど問題になりません。
ピンクレベルラインはフロロカーボンなのにナイロンのように良く伸び、巻癖も簡単に取れます。また失透性のためとても見やすかったです。サンスイ川釣り館のS氏によると、従来からある黄色のラインも、今後はピンクと同じ製法に切り替えるという話があるようです。従来タイプをお好みの方は、今のうちに買いだめされた方が良いかも知れません。
いずれにせよ、渓流 TENKARA と ピンクレベルラインは、今後の私にとってテンカラ釣りのスタンダードアイテムになりそうです。




2013年3月12日火曜日

テンカラ初日は空振り三振



事務局長●水谷 博

年度末の仕事にもメドがついて、ようやく渓に出ることができました。まずは、釣友が解禁後に釣れたよと言う鹿島川水系の小沢に行きました。しかし、天気は晴朗なれどポカポカ陽気も去って気温-1度、水温は4度台、風もあって条件はよくありません。積雪はあるものの、しっかり締まっているので歩くのに支障はありません。
目指すはワンポイント、すぐに着いて仕掛けを出します。ハリスを新しいものに取り替え、いつもの12番で勝負です。ワクワクする気持ちを抑え、バシャッと出てくれるのをイメージして第1投です。ここしかないとうポイントですが、出ません。数回流しても反応がないので、下流の開きと上流の落ち込みへも投入しますが、出ません。ならばと、毛バリを止めてみたり逆引きもしてみましたが出ません。
何度も振り込んでいるうちに小枝に毛バリを引っかけてライントラブルです。この際と、毛バリを22番に落としました。でも、出ません。アタリも魚影も見られず、完全に空振りです。
何度も繰り返しているうちに、耳たぶが冷えて痛みを感じるほどです。これでは釣りになりません。早々にあきらめて暖を求めるしかありませんでした。見上げれば、快晴の空に鹿島槍、この景色だけで満足するしかありませんでした。次回に期待しましょう。





2013年2月16日土曜日

解禁だぁ!! 今年は釣るぞ!



事務局長●水谷 博

農具川分水橋に到着したのは8時ジャスト、先行車は3台、いいポイントに入れると確信しウキウキと支度を始めました。しかし、寒い。小雪が舞い、北風ビュービューです。後で知ったのですが、当日は最高気温が0℃以上にならない真冬日でした。さらに、放流車が来ません。国道を見るとかなり渋滞しています。土曜日ですからスキー客が多いのか、凍結路で事故があったのかわかりませんが、とにかく来ない。徐々に釣り人が増えてきてみなさん不平タラタラです。それにしても、土曜日だというのに例年の半数ほどしか釣り人はいません。毎年少なくなっていくような気がします。寒さと雪、それに釣り人の高齢化でしょう。
9時半になってようやく放流車が来ました。いつものポイントに陣取っていたのですが、3m×3mほどのポイントに何と6本の竿が出ました。今年は分水橋から上流の放流が積雪のためにできなかったためか、狭いポイントに集中してしまったようです。これでは釣りになりません。案の定、対岸の釣り人とすぐにお祭りです。ラインを切られて立て直し、再度振り込むと今度は上流の釣り人とお祭りです。風が強くてエサを思ったところに投入できないこともありますが、イライラの連続です。それでも、10時前からの1時間で28.5㎝を筆頭に12匹のニジマスを釣り上げることができました。11時過ぎにはアタリが止まったこともありますが、もう寒さに耐えられないので、そそくさと納竿しました。午後は葛温泉でテンカラの初振りをとも思っていたのですが、これも取りやめです。とにかく暖まりたいの一念で急いで帰るしかありませんでした。
4時間近く寒風にさらされてこんな釣りはつまらないとお思いでしょうが、つまらないです。でも、年に一度はまっ、いいっか。皆様の今年の大漁を祈念いたします。





2013年2月6日水曜日

ロングラン始まる


北の安曇野渓流会  会長 ● 石垣尚男


今年も寒狭川 (かんさがわ) 中部から私のテンカラシーズンが始まった。この歳になっても解禁となるとうれしいもので、子供の遠足のように前日からソワソワし、予定より早く目が覚めてしまい、「オイ! 起きろ」と目ざましに声を掛けた。
川につけばテンカラは昨年も一緒だった還暦越えのサウスポー師が一人だけ。声をかけると2匹なのか、たくさん釣れているのかピースサインである。年寄りが元気である。
暖かで風のない朝だが、水が冷たいのはいつものとおり。初泳ぎしないように足元に気をつけなくては。泳げば年寄りの冷や水になるし、老い先を悲観して入水自殺と思われかねない。
解禁をここからスタートするようになって20年近くになるだろうか…。昔のことなのでどれくらい前か忘れてしまった。始めた頃は寒狭川の本流、今のルアー・フライ専用区はなかったので支流の巴川がフィールドであった。餌釣りが抜いていった後でも、結構、魚、といっても成魚放流されたアマゴであるが残っていてそれなりに楽しかった。
ルアー・フライ専用区が出来て餌釣り師とのトラブルがなくなったが、その分、入れ替わり、立ち替わりのルアーと毛バリの波状攻撃で、スレるのも早い。今年は漁協が赤字続きのため放流数を減らしたらしく、確かに例年より魚の数が少なかった。となると午前中はボウズである。お祭りの解禁日なので、釣れても釣れなくてもいいが、せめて片目だけは開けたい。
実はここは3時過ぎてからが面白い。山の端に日が落ちて水面に影ができると、影の動きにあわせて対岸の魚が近くまで寄ってくるからだ。しかもその頃には釣り人も少なくなり警戒心も薄れる。クイクイ動くテンカラの毛バリも見慣れていないので、それなりに面白い釣りができる。といっても2匹掛け、1匹合わせ切れで終わったが…。解禁!  これからロングランが始まると思うだけでウレシクて、釣れなかったことなどどうでもよかった。
ロングランのスタートは気が重いことでもある。そう、花粉症である。この日、もう来てしまったのだ。家に帰ると眼がクシャクシャで、鼻ムズムスである。まさかりかついだ金太郎と思っていたので不覚だったと深く反省した。やがて涙が止まらず、3ヵ月遅れの赤鼻のトナカイになるかと思うと気が重い。私の花粉症も5月末までロングラン。解禁のうれしさも今一つである。

2013年1月29日火曜日

アマゴとヤマメはどちらがお好き



北の安曇野渓流会  理事 ● 春日規克

アマゴは確かに美人です。しかし時として、大きくどぎつい朱点のアマゴが釣れることがあります。これは明らかに放流ものらしいのですが、どぎつい朱線のヤマメは見たことがありません。淡い朱線がスーッと引かれたヤマメは実に質素で山の美人と言った感があります。
ヤマメの朱線が点に変わってアマゴになると言いますが、あまごの体側もほのかに赤いものも多く、その色が飴色に似ているので「アメゴ」と読んでいたと三河の主に教わりました。よく言われるのは、アマゴは雨の日によく釣れるから雨魚とか、甘魚(当て字なのか)、天魚等と漢字でいろいろ書かれ、呼び名もヒラメ、エノハ等たくさんあるようです。
一方、ヤマメは北海道・東北でヤマベと呼ばれるぐらいで、漢字も山女(魚)だけですね。山の女性のように清らかな美人(山でそんな人に逢ったことはないですが)のたとえと思っていたら、アイナメ、ヒラメなど「め」は魚をあらわす接尾語という説もあるそうで、それなら山女は単なる山の魚かぁーと少々がっかりです(山本素石さーん、あなたのお会いした山の女性って、本当にそんなに艶っぽかったの・・・)。
ところで味はどうでしょうか?? アマゴとヤマメの比較の前に、塩焼きにした身を見てみると、オレンジの赤身の場合と白身の場合があります。「赤がうまいねぇー」と言う人と「白が断然旨い」と言う人がいますが、わたしの場合、宮崎で釣った白身のエノハが今まで一番美味しかったです・・・おっと、このHPの渓流会の主旨はキャッチ アンド シオヤキではありません。キャッチ アンド リリースでしたー

2013年1月13日日曜日

大町でカキ!?

カキのオーブン焼き

北の安曇野渓流会  事務局長 ● 水谷 博

寒さが続きます。寒中お見舞い申し上げます。と、いうことは解禁まであと一月余、もう指折り数えて待っています。
昔あるスキー場の民宿に泊まったとき、夕食に赤身のマグロの刺身が出ました。そのまずさが今でも思い出されます。こんなの出すぐらいなら、イワナかせめてニジマスでも出してくれればいいのにと思ったものでした。遠来の客に海の魚を刺身で出すことが信州人にとっては最大のもてなしであることを知ったのは、それからずいぶんたってからのことでした。
大町は北アルプス一番街、山の中の町です。でも、魚介類が旨い店は結構あります。日本海まで塩の道で2時間もあれば行くことができます。昔は富山から安房峠を超えて塩ブリが運ばれたブリの道もありました。
この時期は何といってもカキです。それがおいしくいただけるのは、ビストロカフェ・ミルフィーユです。大町駅から商店街を北へ5分ほど歩いたところにあります。
ハンバークとスープカレーの店ですが、秋冬限定の「カキのオーブン焼き」は絶品です。殻の付いたカキにホワイトソースを付けて焼いただけですが、このソースがたまりません。ちょっと酸味のあるオレンジ色のソースは焦げたところはカリカリでトロッとしたところはパンとの相性も抜群です。プリプリの大きな身を食べたあとは、パンできれいに拭き取っていただきます。これがまた楽しい。でも、ヤケドにはご注意を。
一皿3個で780円、リーズナブルなお値段です。1個(280円)からでもオーダーできます。是非、ご賞味あれ。

ソースはパンで
…食後
ビストロカフェ・ミルフィーユ



2013年1月3日木曜日

大物達への思い



北の安曇野渓流会 理事 ● 春日規克

今までもらった喜びの釣果報告、「霧のような小雨が降る中、朝まずめから夕方まで500mも進めなかったよー出るは、出るはっ…はっはー」、「鮎がダメなのでテンカラ竿に持ち直したら、一投目からガツーンだぜ、尺上3本にアベレッジサイズが25だぜー」、「いるところにはいるねー、毛鉤が水面に落ちる前に二匹が飛び出しゴッツンコ、それも尺近いのがここぞのポイントからは絶対に出てくるから、あきるほど釣れてはさっさと納竿さ」
尺物は常に釣りたいと願う。尺上は渓流釣り師の勲章である。しかし、狙って釣れるほど甘くはない。最初は「今日は尺アマゴの顔を見るぞ」と川に下り立つ。そのうち、「大きければイワナでも良いか」とか、「まあ25cm以上を大物の手応えが欲しいなぁ」と軌道修正し、たまに釣行に出られた高揚感が消えてきた頃には「とりあえずはボウズになぬよう」と平常心(?)を取り戻し、しまいには「ウグイでも出てくれなくては眠くなるなぁ」と再々下降修正をして夕マズメを迎える。
なぜ毛鉤に出ないのか、魚がいないのか、食い気がないのか、警戒しているのか。魚がいないのは散ったのか釣り切られたのか、食い気がないのはマズメ時でないのか、サイズが違うのか、警戒しているのは先行者がいたのか、アプローチや流し方が悪いのか。爆釣を経験した川に来て、同じような水況で同じような空模様の下、同じ毛鉤を使い、同じように振っているのになぜ釣れぬ。この答えが出ないことが釣りの醍醐味と十分に知りつつも、誰か教えてくれぇー、そして私に尺物を釣らせてくださーい。