2014年9月21日日曜日

禁漁まであと10日なのに・・・

高瀬川・仙人岩のチビイワナ
事務局長●水谷 博

禁漁まであと10日になってしまいました。この間、痛風の痛みが治まったと思ったら今度は腰痛、しばらく怖くて渓には入れませんでした。ハリを打ってようやく痛みを抑え、竿を振ることができるようになりました。でも、貧果が続いています。もうひとがんばりです。

●9月16日うらたんざわ渓流釣り場
釣友T氏に誘われ午前1時に出発してリベンジに。午前6時の開場から真っ暗な午後6時まで12時間粘りました。その甲斐あって、育ち盛りのニジマス多数を除いて50㎝前後のドナルドソンを5本、鼻曲がりの尺上ヤマメを2本を掛けて取り込むことができました。ドナルドソンの身はきれいなサーモンピンクで脂がのっており、ムニエルと燻製にしましたが極めて美味でした。

高瀬ダム湖バックウォーターからの
舟窪岳
バックウォーターのチビイワナ

●9月18日高瀬川本流
石垣会長から20日に釣り人社の「渓流」の取材が入ったのでポイントを紹介してほしいとの依頼があり、ロケハンに駆け回りました。
・高瀬ダム上:水温は14℃あるものの雪代のような濁りがあるうえに水量が多く、まったくポイントが絞れません。駐車場の下でチビイワナが来たものの、その後は五郎沢出合までやって全くアタリなし。
・東電前:水況はいいもののアタリもライズも全くなし。
・鹿島川出合~第1堰堤:この時期は本流差しが来てもいいのだが、まったく反応なし。
・葛温泉:バックウォータからダム差しヤマメを狙うも来るのはチビばかり。偶然であった釣友O氏もサッパリ。しばらくぶりで堆砂に驚くばかりとのことでした。

篭川からの鳴沢岳
篭川のチビイワナ
●9月19日篭川中流:クマに注意しながら入渓。ようやくチビながらきれいな天然のイワナが来てくれ、渓相・水況とも申し分ないので、取材ポイントをここに決定することができました。

●9月20日「渓流」の取材:入渓するといきなりクマの足跡がありました。すぐに爆竹を炊いて警戒。でも、天然イワナはすぐ来てくれました。「渓流」の取材ガイドは初めてだったのですが、釣れてからが大変でした。イワナの写真をあらゆる角度から撮影するのです。レフ板を当てて釣り人とサカナを撮影することから始まり、水中カメラや水中レフ板まで使って取りまくるのです。もちろん、サカナを弱らせないように細心の注意を払ってです。妥協を許さないプロのこだわりの仕事に感心させられました。その後も2本の泣き尺クラスを釣り上げ、丁寧な写真撮影を繰り返してクマに出会うこともなく無事取材を終了することができました。
考えてみれば、アルペンロードという大型観光バスが行き交う観光道路から1分で入渓できる渓で尺クラスのきれいな天然イワナが釣れるということは凄いことなのかも知れません。このイワナたちを守ってやらなくてはなりません。
折しも、長野県の水産試験場で6年の歳月を掛けて体重2㎏にもなる「信州大イワナ」を開発したという報道がありました。こんなことができるのも多様な原種の遺伝子があってこそだと思います。クジラはもとよりウナギやクロマグロまで漁獲規制が行われるようになった今日、海よりはるかに生産量の低い川で何の規制も行われていないのは不思議でなりません。そんなことも考えさせられた取材ガイドでした。

●ブラウン撲滅キャンペーン:まだやってます!7月の中旬以降情報のなかった釣果ですが、愛知県豊明市のフライマンK氏から久々にありました。釣った場所は鹿島槍ガーデンからの細流が流れ出た所です。禁漁までに再度の一踏ん張りをしてみましょう。