2011年9月27日火曜日

今シーズン最後の1本




●その後の葛温泉レポート 事務局長 水谷 博

本年も「2011信濃大町テンカラミーティング」に多数のご参加をいただきまして、誠にありがとうございました。今日は、役所や漁協などお世話になったところにご挨拶をし、各所の支払いに1日中大町市内を駆け回りました。それが終わったのは5時頃。昨日の高瀬ダム上流は冷たい水の水位が高くて全くダメでしたし、今シーズンはもう渓に行けないので、葛温泉に行くしかありません。
仙人岩への入渓は5時半前、何としてもかじか橋までは釣り上がらなければならないので、大物ポイントを攻めるだけです。そのため、いつもは持たないタモと魚籠も身に付けました。
最初のポイントでは反応がありませんでしたが、次のポイントではチビヤマメが来てくれました。続いて15㎝サイズのイワナもかかりましたが、まだ思春期のサカナを人工産卵場に揚げるわけにはいかないので、いずれもリリースです。三つ目のポイントで25㎝サイズのイワナがようやく来てくれました。
その後は20㎝サイズのイワナが1本掛かっただけでしばらく反応がなく、かじか橋の下のポイントへ。ここはいつも必ず来てくれるところです。数投振り込みましたがアタリはありません。あきらめかけた時、ガツンと来ました。尺イワナです。引きを楽しみながら慎重に足元に寄せてタモを出しました。しかし、ワンタッチのタモが開きません。二三度振っているうちにラインが緩んでしまいました。その瞬間にエラを洗われてバレてしまいました。ショック! このときほどバーブレスを恨んだことはありません。今シーズン最後の1本だったのに・・・。やはり使い慣れていないものはこんな時に使おうとしてはいけないんですよね。
もうすっかり薄暗くなった河原を重い足を引きずりながら大きな開きに来ました。昨日、橋の上から見ても魚影が確認できなかったので、いるはずはないよなと思いつつ振り込むと、バシャッ。続いてガクッ。手応えを感じつつタモは使わずに必死にランディングさせました。天は我を見捨てず、揚がったのはヒレピン鼻曲がりの泣き尺ヤマメでした。ダム差しに間違いありません。今年3本目です。写真を撮り、すぐ下の人工産卵場へ行ってくださいと願いつつこれはリリース。魚籠に入った2本のイワナは、グレンバル葛の小川へ再放流。これで今シーズンの釣りは終了です。あとは仕事しなくちゃ。今年も遊んでくれたサカナたちに感謝です。

2011年9月26日月曜日

2011 信濃大町テンカラミーティング&講習会



北の安曇野渓流会  事務局

9月24日、当会の公式イベント“2011信濃大町テンカラミーティング*講習会”は無事終了しました。
今回のイベントは、当会初の“産卵場の造成”という大きな目的があり、渓流魚の立場から、それに適した時期を選び開催。中村智幸水産学博士とともにスタッフは前日からロケハンを行い、場所を決定。北安漁協の全面強力のもと、橋の上から砂利のバケツをロープで降ろし、参加者が河原をバケツリレー。グランパル葛の前の高瀬川本流と、その700m下流左岸の枝沢に数カ所の産卵床が完成しました。
「条件は揃いました。必ず産卵してくれると思います」と中村先生。
“自然産卵による渓流魚の増殖”に向け、確実に前進することができました。
龍神湖から上ってくるイワナやヤマメが気にってくれることを願いつつ、現地スタッフが観察をつづける予定です。
皆さんのご参加、ありがとうございました。