2018年11月20日火曜日

人工産卵場のその後

人口産卵場



事務局長 ● 水谷 博


11月も半ばを過ぎたので人工産卵場に行ってみました。ショックでした。小白沢に水がありません。産卵場を作り出してちょうど10年になりますが、真冬でもなかった瀬切れは初めてです。10月末には定位していたイワナがいたので残念でなりません。
原因を確かめて来年からの対策を講じます。

堰堤

堰堤上の瀬切れ

2018年10月11日木曜日

紅葉の始まった葛温泉で人工産卵場づくり



事務局長 ● 水谷 博

今シーズンの入渓日は16日のみ、こんな少なかったことはありませんでした。特に後半の7月以降は、前線と台風による増水・猛暑・アブの発生・熊目撃情報でとんど入渓していませんでした。釣果がよかったのは7月14日の会員交流会のみでした。
なんとしてもサカナを増やしたいので、今年も産卵床づくりをしました。昨年はちょっと遅かったので、皆様にご連絡することなく昨日今日の2日間で行いました。
毎年堆砂に悩まされますので、今年は特に沈砂池づくりに励み、堰堤上に3カ所、堰堤直下に1カ所の沈砂池をまず作りました。人工産卵場は2カ所、1カ所は昨年と同じ場所を膝下まで掘り下げ、やや大きな礫を主体にしました。もう1カ所はその下流に自然の落ち込みにちょっと手を加えたものです。
トータル7時間、ジョレン・ツルハシ・スコップの3種の神器のみでの作業した。
後はイワナに気に入られるのを待つだけです。







2018年9月30日日曜日

木曽にテンカラ専用区の開設か?


事務局長 ● 水谷 博(長野県内水面漁場管理委員)

長野県では釣ーリズム信州推進事業として、特色ある釣り場づくりを通じて地域の活性化を図る取組を進めています。そのひとつに、千曲市戸倉上山田温泉の 冬季ニジマス釣り場 があります。
それらの実績からでしょう、木曽地域から「地域活性化の具体案がないか?」との相談があり、長野県農政部園芸畜産課は「テンカラ専用区の開設」を提案しました。
「テンカラ」という言葉が広がったのは木曽からでした。もちろん、その語源には諸説ありますが ...。
石垣会長と私は県から依頼され、数度にわたって入渓し、専用区開設の可能性について検討してきました。しかし正直なところ、テンカラ師から歓迎され、同時にテンカラ以外の釣り人にも受け入れられ、結果、地域行政の事業として成功するのか? その判断はむずかしいところです。
そこで、皆さんのご意見を メール でお聞かせください。テンカラ以外の釣り人からのご意見も歓迎です。
あえて候補地の河川名等は伏せさせていただきますが、概要は以下の通りです。

●アクセス:よくありません。
・中央道中津川ICから約90分
・中央道伊那ICから約30分
・長野道塩尻ICから約45分
・JRの駅からバスがあります。

●渓相:典型的な里川です。
・立派な県道沿いです。
・ほとんどが平瀬です。
・段差工が連続します。
・河畔林ほとんどなく振りやすい。

●対象魚:放流アマゴ
・ヤマトイワナの生息域です。
・同量を放流してもイワナはほとんど釣れません。

●その他
・テンカラ初心者を主たるターゲットと考えています。
・漁協の理解と行政、地元民の熱意が必要です。
・駐車場・トイレは少なく、コンビニは近くにありません。
・宿や食堂は沿道にあります。
・700mほどの区間指定と夏季の期間限定。
・日釣り券は2000円、年券は9000円。
・地元の人から釣り人は嫌われていません。



   

2018年9月10日月曜日

禁漁まであと20日


事務局長 ● 水谷 博

この夏は大町の渓に全く入渓しませんでした。暑さにやられアブを恐れ熊出没情報に惑わされていたからです。いい情報もありませんでした。
そうこうしている内にもう9月も10日です。小さな秋を見つけてさあこれからというときに過日の台風とこの前線の雨による出水です。どこもコーヒー牛乳状態では入渓のしようがありません。ラスト2週間にすべてをかけましょう。


 

2018年7月16日月曜日

親子テンカラ体験会 & 2018会員交流会


事務局長●水谷 博

冒頭、このたびの西日本豪雨により被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。

7月14日(土)と15日(日)の両日、恒例の親子テンカラ体験会 & 2018会員交流会を開催しました。

●親子テンカラ体験会
国交省と林野庁が提唱している「森と湖に親しむ旬間」中に「高瀬渓谷フェスティバル2018」が大町ダムなどの主催により開催されました。北の安曇野渓流会はその一つのイベントとして「親子テンカラ体験会」を北安中部漁協とぐるったネットワーク大町のご協力を得て14日に漁協のコヲミ平釣り堀において開催しました。
体験会は午前午後で17組年長さんからジイジまで42名のご参加をいただき、盛況裏にに事故なく終了しました。伝統の毛バリ釣りを次世代に受け継ぐ一助になればと自負できました。なお、今年は竿に持参者と女の子の参加が多かったようです。
















●交流会前夜祭
開催の予定はなかったのですが、9名の前泊者があり、急遽開催となりました。H氏が持参して調理した黒鯛の塩釜焼き・アラ煮・鮎の塩焼きとY氏が持参したパエリアが料理に加わって大いに盛り上がってしまいました。


●2018会員交流会
午前8時に大町温泉郷に20名ほどが参集して開催されました。簡単なミーティングのあと、会長の講習組と実釣組に分かれ高瀬川葛温泉と鹿島川黒沢橋に入渓しました。講習組は3人の初心者でしたが、全員がイワナを掛けることができました。実釣組のG氏は15匹を掛けて竿頭となりました。急遽参加のM氏も泣き尺クラスの見事な天然(野生)イワナを掛けました。
午後1時には天暇楽(温泉郷の居酒屋テンカラ)に全員が集まり、旧交を温めるとともに情報交換を行い、特製カレーライスに舌鼓を打ってから、また好みの渓に入って流れ解散となりました。






















交流会のようすは無州鬼伝氏の FaceBook にもアップされています。

2018年6月23日土曜日

禁漁まであと3ヶ月余


事務局長 ● 水谷 博

気がつけば、大町でテンカラが楽しめるのもあと3ヶ月余。ようやく盛期になったようで、毛バリに出るようになりました。各河川の情報です。

●高瀬川葛温泉
堆砂はなく、水況もよい状況です。かじか橋の下には看板娘たちが群泳しています。ただし、これは釣れません。故堀江渓愚氏が言った「ここのサカナは何をしても無理」という言葉が思い出されます。どうしても釣りたかったので、19時に入渓してやっと1匹掛けることができました。その時間の前には橋の前後でサイズは小さいもののイワナの二桁釣果がありました。

●鹿島川黒沢橋上流
水況・渓相とも抜群ですが、サルとクマの方が数が多いような気がします。ご注意ください。

●鹿島川爺が岳スキー場上流
工事のためか水位低くなったり濁りが出ることもあってお勧めできません。ただ、運がよければ大型ニジマスやブラウンが掛かることもあります。

●篭川扇沢駅直下
放流ものですが、1時間で4匹という情報があります。

●篭川篭川大橋前後
まだやや水位が高くポイントがつぶれています。もう少し我慢。

●乳川上流
堆砂があり流心にいるサカナの反応はよくないようですが、落ち込みの白泡のワキを丹念に狙えば釣果が上がるようです。なお、山麓線から国営公園付近はクマ出没情報が頻発されていますので、ご注意ください。





2018年5月31日木曜日

夏のイベント参加者募集開始


事務局長 ● 水谷 博

今年も恒例のイベントのシーズンがやってきました。
北の安曇野渓流会会員でなくても参加いただけます。この機会にテンカラを始めてみたいビギナーも大歓迎です。
定員に限りがありますのでお早目にお申し込みください。

 ■ 高瀬渓谷フェスティバル2018 親子テンカラ釣り体験会
 ■北の安曇野渓流会 会員交流会 2018


 

2018年5月29日火曜日

青葉ヤマメの季節なのに


事務局長 ● 水谷 博

もう5月も終わりだというのにずいぶんご無沙汰してしまいました。4月以降、大町の渓には例年より早く雪代が流れ込み、葛温泉も七倉ダムの放水が続いて入渓できる状況ではなかったのです。

●高瀬川葛温泉
2号橋から入渓しましたが、七倉ダムの放水が平常に戻りようやくテンカラができる水況になりました。堆砂もありません。久々の高瀬グリーン、美しい渓流です。しかし魚影がありません。仙人岩までにチビヤマメのピシャアタリが3回あっただけです。
かじか橋の下には3匹のイワナの魚影を認めましたが、毛バリが落ちるとさっと逃げてしまいました。その上で、やっとヤマメが来てくれました。サイズは小さいものの、惚れ惚れとするほどきれいなヤマメでした。


●鹿島川黒沢橋
こちらも濁りはとれましたが、まだ水位がやや高いようです。大きな開きでものすごいハッチがありましたが、ライズは全くありません。もちろん、アタリもありませんでした。3月に淵に溜まっていたサカナはどこへ行ってしまったんでしょうかねえ。





●篭川下流
こちらは濁りはなくなったものの水量が多く、全面白泡というところもあります。もう少しの辛抱が必要なようです。







鹿島川のハッチ




2018年3月14日水曜日

初のテレビ出演はいいところを見せられず


事務局長 ● 水谷 博

NHK長野から漁協を通して取材の要請がありましたので、恥ずかしながら承ることにしました。主題は「大町の水」でしたが「命を育む雪解け水」ということで、イワナと伝統のテンカラを紹介したいとのことでした。
撮影は好天に恵まれて昨日今日の両日にわたって快調に行われました。唯一よくなかったのは、私がイワナを釣り上げられなかったことです。2回行ったロケハンでは、野生のヤマメとニッコウを掛けてこれは行けると思っていたのですが、本番では1匹を掛けたもののばらしてしまいました。そのため、さらに2回、の
べ4時間撮影してもらいましたが結局掛けられませんでした。ライズがあるのにそれを拾えず、へたくそさを痛感させられました。
それにしても、カメラマンのプロ根性には脱帽です。長い時間つきあってもらっただけでなく、素足と素手で水温6度以下の渓流に入り、なども何度も水中のイワナを水中カメラで撮影していました。あの粘りは見習わなければなりません。
お疲れ様でした。
なお、放送は、3月26日(月)午後6時からの「イーブニング信州」の中で3分ほど流れる予定です。ご笑覧いただければ幸いです。

 
 


2018年3月9日金曜日

大町ダム水辺調査(魚類)報告


生息調査報告書 1〜5

    

  




事務局長 ● 水谷 博

国交省大町ダムは5年に一度の生物資源調査を行っています。昨年調査された結果を入手しましたので、釣り場となる葛温泉の部分を抜粋してお伝えします。
なお、報告書の調査地点は大町ダム直下から葛温泉までですが、葛温泉は「信大入1」と標記されています。


 1.ウグイ、ニッコウイワナ、アメマス類(漁協放流のイワナ)、サクラマス(体長20
   cm以上のヤマメ)、サツキマス(体長20cm以上のアマゴ)の5種の生息が確認さ
   れた。なお、サツキマスは放流されたヤマメに混在していたものと考えられる。

    *個体数の変化や生息密度の報告はなく、たまたま出会った調査員から聞いた話では
     サカナの数は「少ない」とのことだった。

 2.ダム湖ではアメマス類とサクラマスの大型個体が確認され、降湖型の個体群が生じ
   ている。

   *秋に葛温泉ではサクラマスの大型個体は確認されず、ここ数年葛温泉ではダム差し
    が釣れていないので、個体数の減少が危惧される。

 3.アメマス類とサクラマスの成熟個体と産卵行動・産卵床・卵がダム湖流入支川で
   確認された。また、葛温泉ではイワナとヤマメの当歳魚も確認された。

   *葛温泉では自然再生産が行われているので、何とかこの環境を維持したいもの
    です。

2018年2月16日金曜日

北安中部漁協(大町市)も解禁だあ!!


事務局長●水谷 博

農具川へ昨日ニジマスを放流したという情報があったので、日の出の時刻に釣り場へ入りました。気温はマイナス5度、雪も降っています。一番乗りではありませんでしたが、狙ったポイントに入ることができました。ここ数年は3月に農具川への放流だったので、釣り人は少ないようです。
早速イクラを付けて振り込みます。年に一度のエサ釣りです。すぐにアタリが来ると思っていましたが、まったくありません。10分ほど経つと「寒いから釣れないねえ。」と言いながら対岸から爺さんにベストポイントへ振り込まれてしまいました。この爺さん、なかなかの強者で、瞬く間に5匹を釣り上げました。
もうここでは勝負ならないので、他のポイントへ移動するしかありません。しかし、これが失敗でした。3ヶ所のポイントを回りましたが、いずれでもアタリも魚影もありません。ようやく、4ヶ所目で瀬に居着いていそうな魚影を見かけました。エサをチラッと見ますが喰いません。エサのイクラは何年前に買ったのかも忘れた古いものです。色が黒っぽくなっています。それに気がついたとき思い出しました。管理釣り場でエッグの毛バリを使ったとき、橙色には来ましたが、赤には全く反応しませんでした。そうか、エサの色ではなく明度か。
橙色のエッグの毛バリは持っていなかったので、白の撃沈毛バリに代えてみました。これが当たり、3投目にようやく25センチのニジマスが来てくれました。気がつけばもう昼前、辛うじてボウズを免れた解禁初日でした。