2013年6月25日火曜日

完成50周年の黒部ダム下へ


事務局長・水谷 博

釣友T氏とともに黒部ダム下の黒部川本流へ行ってきました。7時半の始発のトロリーバスに乗ったものの、黒部ダムからは旧日電歩道を下り、入渓は9時過ぎになってしまいました。それでも内蔵助谷までは行けませんでした。雪渓のトラバースに危険を感じたことと、目の前に広がる巨岩ごろごろの渓相と澄み切った水を見て我慢できなくなり、もうここから入ろうということになったのです。
どこもかしこも尺上が出てもおかしくないポイントです。でも、適度な流れと深さがあるのに出ません。水温は9~10℃、ちょっと低いようです。巨岩を乗り越えて進んでいくと、本流からやや離れた岩陰にピ~ンときました。大岩の上から振り込むとコツンと小さなアタリです。ムッ?、やや遅れて合わせると手首にガクンと来ました。掛たはいいものの、水面までは3mはあります。幸い流れのない広い開きにサカナは出てくれたので、慎重にテンションを緩めずに大岩を降りることができました。黒い!! ヤマト? これが第一印象でした。まだサビが残っていたのかもしれませんが、こげ茶色の魚体に白斑は背ビレから後ろだけで朱点が鮮やかな黒部イワナでした。
しばらく釣り上がると、流れが右岸の岩盤にあたっているポイントに出ました。ここも絶好のポイントですが、出ません。でも、一ヶ所だけ泡が渦を巻いているところがありました。そこで振り込むと今度はバシャッと掛かってくれました。同サイズの黒部イワナでした。しかし、11時を回ると真上から太陽に照らされているからか、渓相は文句ないのにまったく出なくなりました。そのままこれがダムまで続き、T氏も同サイズ2匹で13時には納竿となりました。
なお、6月26日からは黒部ダムの観光放水が始まりますので、水量がぐっと増えます。入渓はくれぐれもご注意ください。

●高瀬川葛温泉情報(帰りに寄ってみました。)
 水 況:堆砂は全くなく、水位が30㎝ほど高くて濁りはありません。
 時 間:3時半~6時
 場 所:2号橋~かじか橋
 釣 果:15~18㎝の野生ヤマメ4、15~28㎝の放流イワナ4
   (5㎝の当歳ヤマメも掛かりました。ヤマメも自然産卵したということです。)