2021年7月20日火曜日

梅雨開けてさわやか信州釣行記


事務局長 ● 水谷 博

猛暑日が各地で発生している今日この頃です。しかし、この時期の釣りの時間帯となる朝夕は、信州ではさわやかです。久々に大町へ釣行しましたので、その報告です。

●籠川スノーシェード上流 18日15:00~1530

典型的な夏川ですが、まだ水が高くほぼ全面白泡でした。1匹だけですが、ちょっとしたチャラ瀬から20cmの野生イワナが遊びに来てくれました。

●高瀬川葛温泉かじか橋~堰堤 19日17:00~19:00

これまでになかったほどのよい渓相と
水況でした。ポツポツと忘れそうな頃にアタリがあり、短い区間で2時間も楽しめました。釣果は20~25cmのイワナとヤマメが各2匹、10cm以下のちびヤマメとイワナが5匹でした。

●鹿島川黒沢橋上流 19日5:30~6:00

やや水が高く、ポイントつぶれ=すべてポイントという水況でしたが、全く反応はありませんでした。

●高瀬川2号橋~仙人岩 6:30~7:30

渓相・水況ともいいのですが、反応がイマイチでした。釣果は20cmクラスと5cmほどの新子のイワナ各1匹でした。新子は真黄色のおなかをしておりで、ここで命をつないでいることがわかって感動でもありました。

脱渓時には、仙人岩の下でカモシカが挨拶してくれました。なお、熊に注意は当たり前ですが、アブにも注意してください。これまで籠川や葛温泉ではアブを見かけたことはありませんでしたが、今回はまだ少ないものの襲ってきました。これも温暖化のせいかな?



 







2021年3月29日月曜日

渓魚の電気ショッカー調査


事務局長 ● 水谷 博

ある大学の先生が渓流魚の生息調査をするというので、見学させていただきました。市街地を抜けて川沿いに西三河の山道を1時間のドライブです。ハナモモとサクラが満開で気持ちよく走れました。

50mの区間を1回1時間ほど掛けて調査しこれを2回繰り返します。重いショッカーを担いで水に入るのも大変ですが、その直下で流れてくるサカナを激流に耐えて網を構えてすくうのも大変な重労働です。サカナがいそうなポイント全てでこれを繰り返します。2回目の減数率で統計的に生息数を予測するということでした。

採捕が終われば終了ではありません。すくった全てのサカナを魚種ごとに分類してその数とサイズ及び重量を記録します。もちろん、全てのサカナを再放流します。最後に、川幅や水深を異なる数カ所のポイントで測定します。

今日の2ヶ所の調査では、80匹ほど採捕できましたが、カワムツとカジカが大部分を占め、アカザとアブラハヤが少々いました。いずれも2~3cmの小さなサイズで最大でも10cmほどで、渓流釣りの対象になるサケ科のサカナは発見できませんでした。





   














2021年3月11日木曜日

ワカン釣行は三年目の正直


事務局長●水谷 博

本日は東日本大震災から10年目の節目でした。被災された皆様に改めてお悔やみとお見舞いを申し上げます。そんな日で県境を超えた移動の自粛がまだ要請されている中、不謹慎ながら今日しかないということで、ひとりで誰にも会わずに誰もいない鹿島川へ釣行しました。

実は、ここ数年、テンカラ初日は雪深い鹿島川で和カンジキを付けてと決めていたのです。この2年はまったくウンスンで話になりませんでしたが、今回はようやくイワナに出会えました。

入渓してしばらくは何の反応もありませんでしたが、広い開きへ振り込もうとしたとき、かなりの良型が大きな口を開けて水面上で捕食するのを見ました。ちょっと時間をおいて慎重にそのポイントの上流へ毛鉤を落としました。すぐに手元に反応が来たのですが、いるのがわかっていただけに合わせが早過ぎたのか、ハリには乗ってくれませんでした。

でもここしかないと粘り、ライズポイントの2m下流の水中でアタリがありました。サイズは20cmほどで小さくなったのですが、きれいで天然に近い野生のイワナが上がってくれました。

半年ぶりのイワナとのご対面でワカン釣行では三年ぶりのことでした。その後、堰堤までに25cmと18cmサイズ各1匹を加えることができました。

それにしても、北アルプスの鹿島槍や五竜岳を望みながら、氷河のしずくを集めた清冽な流れの中へ振り込むスケール感や空気感は、何事にも替えがたい至福の時間を与えてくれました。