2012年5月17日木曜日

青葉ヤマメの季節です


2012年5月13日 事務局長・水谷 博

大町市内ではまだ八重桜が満開でした。渓で若葉が出始めたところです。解禁以来5回葛温泉に通いましたが、釣果は4月21日の1匹のみ、例年に比べて一月ほど季節が遅れているようです。
入渓は例によって2号橋から午後3時半、竿を出していると目の前のトロ瀬の流芯でヤマメのライズです。久々にライズを見ましたが、これは拾えませんでした。水温は9℃台、今日はいけそうな気がします。しばらく釣り上がっていくと大きな開きになります。水底に落ち葉の積もったところに毛鉤を落とすとゴボッという小さなアタリが来ました。久しぶりのことでうまく合わせられません。2度目も焦りからか早過ぎたようです。
その後は先日イワナに逃げられたポイントを含めてまったくアタリが出ません。仙人岩の淵でも出ませんでした。しかし、ここしかないとしつこくトロ瀬の流芯を攻めると、ついに来てくれました。20㎝に満たない天然ヤマメでしたが、もう今年は釣れないのではないかと思っていたので、ホッとした瞬間でもありました。今日はまだ出るだろうと写真も撮らずにリリースしてやりました。
その後は数匹の魚影を認めたものの、まったくアタリがなく、かじか橋まで来てしまいました。先週は10数匹の放流イワナが群れていましたが、今日は数匹しか見られません。だいぶ抜かれてしまったようです。慎重に第一投を振り込むと、毛鉤を追いました。しかし、喰いません。でも、まったく反応しなかった先週に比べれば、かなり活性は上がっています。もともと、堀江渓愚氏に「何をやってもダメ。」と言わせたポイントです。ここではいつもは薄暗くならないと喰いません。それまではまだ時間があるのでどうしようかと考えたときでした。沈み石の下から勢いよくライズしたイワナがいます。これだ、と反射的に振り込みました。そして、きっちりと毛鉤にのってくれました。引きを楽しむほどのサイズではありませんが、慎重に寄せて取り込みました。ようやく青葉ヤマメの季節になってきたようです。
なお、ここ葛温泉では「第2回信濃大町野外塾」が5月26・27日の両日開催れます。詳しくは横田ロッドの 横田さんのWEBサイト をご参照ください。フライのイベントです。
渓から上がると、顔見知りのルアーマンが3人、これから入渓するぞという雰囲気でいました。高瀬ダムの上、清嵐荘の奥まで行ってきた帰りだそうです。ダムへの流れ込みでは出たそうですが、その上はまだ雪もあってダメだったそうです。お疲れ様としか言いようがありません。
それではと私はまだ日も高いので、鹿島川爺ヶ岳スキー場前に入ることにしました。今シーズン初めてです。水量はよかったのですが、いいポイントが続くガケ際はすべてチャラ瀬になっていました。これでは話になりません。早々に帰路につくことになってしまいました。でも、乞うご期待のシーズインです。