2014年11月27日木曜日

ポカポカ陽気に誘われて、管釣りへ


事務局長●水谷 博

朝外に出てみると、小春日和のポカポカ陽気です。薪の片付けなんかしている場合ではありません。先日は-2℃を記録したのですからこんな日はもう今年最後でしょう。忙しさもあって禁漁以来2ヶ月半、釣りのことはまったく考えられなかったのですが、解禁までの折り返しのところでテンカラウィルスが突然暴れ出しました。急いで釣り道具を車に積み込んで鹿島槍ガーデンへ向かいました。
毎年禁漁後に1度はダブルハンドのフライ竿を持ってで掛けていたのですが、今年は初めてです。でも、急いだのがいけません。竿は積んだもののリールが用具箱に入っていませんでした。最近は年のせいかこんな忘れ物が多々あります。やはり、テンカラ一筋で頑張りましょう。
入場はちょうど10時、だれもいません。広い釣り場を独り占めです。気温11.5℃・水温9.8℃・快晴無風、陽光を背に受けて竿を振ると暖かさえ感じます。でも、魚は来てくれません。ラインを振るとサッとサカナが散ってしまいます。これ、地震のせい?そんな訳ないとラインをオレンジから蛍光グリーンに代えるとこれはなくなりました。毛バリが着水すると今度はワッとサカナが集まってきます。でも、喰いません。キッチリと見切っているようです。ならばと、毛バリを小さくしてみると一発で来ました。40オーバーのブラウンです。これがヒレピンで意外にきれいでした。その後もボチボチと飽きない程度に来てくれて1時間ほどで2桁になりました。ほとんどがブラウンでしたが、アルビノや50近いニジマスも来ました。
あとから来たフライマン3人はあっちへ行ったりこっちへ来たりとイライラが感じられましたので、毛バリにはよく反応したようでした。そっくりさん毛バリではないので、百発百中というわけには行きませんが、毛バリが水面に落ちた途端に喰い付く慌て者と毛バリを見ているサカナの下から喰い付くやんちゃ者のサカナがよく掛かりました。基本の後ろ45度に振り込んで振り返りざまに掛かるのもいました。
一度だけですが不思議なことがありました。手にアタリが来たので合わせるとまったく動きがありません。ブルブルという振動が来るので根掛かりではないと思うのですが、ラインが同じ位置から動かないのです。竿を右に振っても左に振ってもラインの先は一点に留まっています。ハリスは08ですから無理はできません。どうしたらと思った瞬間にフッと抵抗がなくなってバレました。でかいイトウだったかも。
御嶽山の噴火からちょうど2ヶ月、神城断層地震から5日目、被害に遭われた皆様にはお見舞い申し上げます。災害続きの長野県で連日倒壊した家屋がテレビに映し出されていますが、でも、これはほんの一部です。木曽のマイアスキー場も営業を決定しました。もちろん大町・白馬・小谷の各スキー場も例年通り営業します。アクセス道路も大丈夫です。風評に惑わされず、信州のホワイトシーズンをお楽しみください。