2012年9月30日日曜日

葛温泉 盛況裡にシーズンに幕



事務局長 水谷 博

台風17号の被害に遭われた皆様にお見舞い申し上げます。
予定していた人工産卵場づくりもこの余波を受け、中止しました。強行することもできましたが、参加者の帰りの安全と造成した人工産卵場がこの豪雨で流されてしまっては元も子もないので、中止を決断しました。
神奈川や岐阜など遠方から直接会場においでいただいた方には誠に申し訳ありませんでした。改めてお詫びいたします。トップページに記載の通り、人工産卵場づくりは10月7日に行いますので、ご参加をお願い申し上げます。

ところで、最終日の葛温泉は盛況でした。午前中にかじか橋から上への入渓者は5組12人、一組はルアーマンでしたが他はすべてエサ釣りでした。釣果はあまり芳しくなかったようですが、ボウズはなかったようです。異口同音に水位の低さを嘆いていました。「大町の生き字引」と言われる笠間釣具店のご主人も来ていただきましたが、水位の低さと藻の繁茂は初めて見たと言っておられました。とにかく、この夏からは異常続きだったように思います。
そんな中で唯一の救いはダム差しでした。28日に橋の下で泣き尺のヤマメを掛けたという連絡が釣友からありました。厳しい環境の中でも産卵のために上ってくるサカナがいるということは、うれしい限りです。また、別の釣友からは高瀬舘の前の堰堤で尺物を含めて10本くらいイワナを掛けたとの知らせも29日に受けました。

最終日の私はというと、お昼前から入渓できるようになったのですが、どのポイントの入渓口も車だらけで入るところがありません。鹿島の尺物3連発のところだけは幸い車がなかったものの、時合いから出そうな気はしませんでした。ダメ元で入りましたがやはり、水位は低く新しい踏み後もたくさんあり、川に入っても魚影はまったくありません。黒沢橋の上では釣れたというmailも来ていたのですが、さっぱりです。
おまえ、こんなところで何してるんだというような顔をしたカモシカに出会い、雨もポツポツと落ちてきたのでやむなく納竿です。いろいろ楽しませてもらったので、最終日ぐらいはボウズでもしょうがないかとあきらめて来シーズンに期待します。

鹿島川のカモシカ