2011年11月28日月曜日

初冬の葛温泉、サカナ達は元気です



本年最後の葛温泉レポート 事務局長●水谷 博

紅葉の終わった葛温泉は静かです。木々は葉を落とし、あとは雪を待つばかりです。しかし、かじか橋の下の本流は賑やかでした。尺クラスのヤマメとイワナが数匹ライズを繰り返しています。水温は5℃台、もう産卵は終えているはずですが、ペアリングしているようないないような、微妙な動きです。
大町ダムバックウォータから高瀬舘前の堰堤まで観察しましたが、橋の下以外では魚影を認めることができませんでした。産卵床らしきものも発見できませんでした。なぜか橋の下だけは賑やかです。
小白沢の人工産卵場は、また半分ほど砂に埋まりました。辛うじて産卵床の手前で砂は止まっていますが、今後は雨ではなく早く雪の降ってくれることを祈るばかりです。
グレンパル葛の小川の人工産卵場は、上流の二つはドロに埋まってしまいましたが、下流の二つにはドロに埋まっていないところがあり、これは明らかに産卵床と思われます。小川の水温はすでに4℃台であり、魚影がまったく見られなかったのはすでに冬の眠りについているのかもしれません。
冬来たりなば春遠からじ、ちょうど解禁の頃には孵化してくれることと思います。