2011年7月3日日曜日

北葛沢へ初入渓



●葛温泉レポート 事務局長:水谷 博


過日の松本での地震で被災された皆様にはお見舞い申し上げます。会員のみなさには被害がありませんでしたでしょうか。大町では幸い「え、今地震あったの?」という程度でした。
大町も梅雨真っ盛りです。どの渓流も水が高くてテンカラでは入渓できそうもありません。今日は乳川のカリウラで漁協の釣り大会だったのですが、行われたのでしょうか。葛温泉も七倉ダムからの放流で濁流状態です。でも、そこへ向かう途中、北葛沢を覗いたら濁りがまったくありません。これは入るしかないのですが、地元の古老からは「北葛へは雨の前に入るな。雨が降ったらすぐ出ろ。」と言われています。北葛沢は標高2551mの北葛岳直下から龍神湖まで1000m以上を一気に下る細くて深いV字谷です。慎重さが求められる山岳渓流です。
入渓は午後4時前、高瀬トンネルの入口直下からです。まずバックウォータまで下りましたが、途中チビイワナが1回遊びに来てくれただけでした。橋の下からは本格的な山岳渓流の様相です。でも水が高い。ポイントがほとんどつぶれています。慎重に振込を続けていくと、ちょっとした開きからヤマメが来てくれました。サイズは18㎝です。さらに遡行していくと岩陰から20センチサイズのイワナが来てくれました。ヒレピンです。その上では23㎝が来ました。入渓者が少ないのか、いずれも水中でのちょっとしたアタリですが、素直に毛鉤に乗ってくれます。
これはいいかと思いつつ、橋から200mほど進んで右ドックレッグしたところまで来ると、その上は全面白泡です。無理をせず今日はここで納竿です。でも、秋口になれば龍神湖からの遡上が期待されますので、きっと尺物も来てくれるでしょう。
なお、本年のイベントは9月23(祝)・24(土)に葛温泉で開催します。まだ詳細が決められませんので、詳しい内容をお伝えすることができませんが、日程の確保だけは今からお願いいたします。その時は北葛沢も狙ってみてください。