生息調査報告書 1〜5
事務局長 ● 水谷 博
国交省大町ダムは5年に一度の生物資源調査を行っています。昨年調査された結果を入手しましたので、釣り場となる葛温泉の部分を抜粋してお伝えします。
なお、報告書の調査地点は大町ダム直下から葛温泉までですが、葛温泉は「信大入1」と標記されています。
1.ウグイ、ニッコウイワナ、アメマス類(漁協放流のイワナ)、サクラマス(体長20
cm以上のヤマメ)、サツキマス(体長20cm以上のアマゴ)の5種の生息が確認さ
れた。なお、サツキマスは放流されたヤマメに混在していたものと考えられる。
*個体数の変化や生息密度の報告はなく、たまたま出会った調査員から聞いた話では
サカナの数は「少ない」とのことだった。
2.ダム湖ではアメマス類とサクラマスの大型個体が確認され、降湖型の個体群が生じ
ている。
*秋に葛温泉ではサクラマスの大型個体は確認されず、ここ数年葛温泉ではダム差し
が釣れていないので、個体数の減少が危惧される。
3.アメマス類とサクラマスの成熟個体と産卵行動・産卵床・卵がダム湖流入支川で
確認された。また、葛温泉ではイワナとヤマメの当歳魚も確認された。
*葛温泉では自然再生産が行われているので、何とかこの環境を維持したいもの
です。