事務局長●水谷 博
紅葉の高瀬渓谷葛温泉で人工産卵場を4ヶ所造成しました。
まずは、4年前に中村先生のご指導で造成した小白沢から始めました。その後全く手を着けていなかったところですが、岩を数個どければ1m ×1mほどの産卵場が容易に造成できました。その上に産卵場ではないかと思われる場所があったので、慎重にまだ産卵していないことを確認してから少し手を加えて人工産卵場にしました。広さは 0.8m × 0.8mほどでした。
|
小白沢2号造成前 |
|
小白沢2号造成中
|
|
小白沢2号造成後 |
2ヶ所の人工産卵場の造成は1時間もかからなかったのですが、そこまでサカナが上がる魚道を整備するのが大変でした。本流へは岩盤の上を沢水が流れているので、その水位を保つために岩や小石をどけるのに時間がかかりました。
|
小白沢1号造成前 |
|
小白沢1号造成後 |
グランパル葛の小川は人工産卵場の跡が残っているので、そこに溜まったドロをかき出すだけでほぼ造成できました。時間があったので、滝壺に流れ込んでいる上の小川にも一ヶ所造成しました。こちらは底が粘土層だったので、これをかなり掘り本流の河原から土台となる小石も拾い集めて時間を掛けて造成しました。それでも4ヶ所で3時間弱程度の川遊びでした。
|
グランパル葛1号 |
|
グランパル葛2号 |
いずれの造成地でも作業中に当歳と思われるイワナを発見しましたので、ここで産卵・孵化しているのは確実であり、造成した人工産卵場でも産卵が大いに期待されます。大町・安曇野はもとより、長野市や佐久市から遠路ご参加いただいた会員の皆様に感謝申し上げます。