2014年12月12日金曜日

テンカラウォレット


事務局長●水谷 博

若いときの保健の授業で、クレッチマーの体型による性格(気質)分類を学習したことがあった。性格を痩身=分裂気質・肥満=循環気質・筋肉=粘着気質の3つに分類するものである。これによれば、筋肉質の人間は粘着気質で几帳面で凝り性ということになる。様々なスポーツに親しんできた私には当たっているところもある。
しかし、ことテンカラに関してはほとんど凝っていない。竿はこれがいいよ、ラインはこれ、毛バリはこれと釣友に言われれば、はいそうですかと素直に従ってきた。特に毛バリは、手先が不器用なこともあってご覧に入れるのも恥ずかしい不細工なものである。テクニックを駆使してあのサカナを必ず掛けてやろうという思いもないので、テクニックの上達もない。楽しくサカナに遊んでもらいたいだけである。
渓流釣りを始めた頃(今でもかな)、釣り人は皆ベストを着ていた。私も着たが何かしっくり来なかった。フライやルアーならともかく、用具の少ないテンカラであれだけのポケットは必要ない。また、C&Rが基本になってからは魚籠を持たなくなったので身軽になった。そう、ベストも脱いでファッショナブルにいきましょう。
そこで、渓に出るときはテンカラウォレットと竿、それに仕掛け巻きとカメラだけを持って行くことにした。今年の後半からは、二代目の特注品である。K’z craft に無理を言って作ってもらった。これだけで次のものが収納されている。
毛バリ12号で24個とハリス2巻にハサミ・予備ライン・フォーセップ(鉤外し)各1
テンカラで凝っているのはこれだけだが、この唯一の欠点は取り込み時などで前屈みになったときにラインが絡んでしまうことだ。重宝しているのでお勧めするが、これにはご注意を。気になるかたは胸ポケットへ入れてください。