事務局長●水谷 博
花巻での仕事(ボランティア)の後、東北での釣行を楽しみにしていました。しかし、あてにしていた釣友の直前の急用で一人旅になりました。右も左もわからぬ地、その釣友の薦めでとりあえず道の駅雫石あねっこへ。そこへ行けば何とかなるとのことでしたが、情報ステーションではまったくわからず、入漁証の販売店だけを教えてくれました。お店の爺さんに聞いたら、これが秋田弁?、増水で養魚場のイワナが逃げたことはわかりましたが、それ以外はサッパリ。やむなく、道の駅併設の温泉につかったらそこのお兄さんが親切に教えてくれました。何とかなりそうです。
今日に入渓は8時前、仕事の疲れからか少し寝過ごしました。しかし、気温22.5℃、水温15.3℃、時々小雨降るベストコンディションです。橋から見た渓相も本流指向の私にとっては申し分ありません。気持ちよく振り始めたのですが、30分たってやっとアタリが一つ、我慢の限界1時間を過ぎたときにやっと対岸の小さな溜まりからバッシャッとヤマメが全身を水面上に踊り出てくれました。出た言葉は「いるじゃない!!」。25㎝サイズ、体高のあるヒレピンです。その後のいいポイントが続いて同サイズを1匹を加えましたが、ベストポイントでチビが来て大物がいないことを悟り2時間で第1ラウンド終了となりました。
第2ラウンドはその少し上流へ橋から入渓、踏み跡が沢山あります。大岩ゴロゴロ、小石サラサラ、瀬・開き・流れ込みが続く気持ちいい渓相です。しかし、反応はまったくありません。太平洋と日本海を結ぶ国道46号線の直下、こんなアプローチのいいところはそうはありませんから、入渓者も多くてすべて抜かれてしまうのでしょう。早々に退散です。
午後の第3ラウンドは、温泉のお兄さんが教えてくれた安栖沢へ。養魚場の上と聞いていたのですが、養魚場のところで道路工事にため通行止めです。やむなく少し歩いて入渓しましたが、河畔林の枝葉が水面すべてを覆っているような沢です。川幅は10mほどあるのですが、テンカラには厳しい沢です。渓相は岩がゴロゴロしているもののほとんどが浅瀬で水深のあるところがありません。我慢の限界1時間を前に毛バリを5つも枝葉に取られ、アタリもライズも魚影もないままにここも早々に退散です。
気を取り直して、最終ラウンドは、朝入渓した本流の下に入りました。3投目にガンガン瀬からガックンと手元にアタリがありましたが、水面下のアタリだったので合わせられず、ハリには乗ってくれませんでした。次のポイントではチビが勢いよく出てくれましたが、5時でタイムアップです。これからという時間帯ですが、帰りのことを考えると納竿せざるを得ませんでした。
アプローチと渓相がよくて大物もいそうですので、目的にする川ではありませんが、盛岡方面でお出かけの折は、ついでに寄ってみる価値はありそうです。
皆さんのブログを読んでいると釣れた釣れたの連続ですが、こんな釣れない記に長々とお付き合いいただきまして、ありがとうございました。