事務局長 ● 水谷 博
解禁から2週間が過ぎました。ボチボチイワナの顔が見たいものです。午後から天候が回復したので、今期3度目の鹿島川黒沢橋上流への入渓です。
入渓ポイントにはしっかりと踏み跡ができていました。気温は上昇しているものの、雪代や濁りは全くありません。しかし、毛バリには全く反応なし。魚影も見えません。やはりダメかと思いつつもこのまま帰るのも・・・。そうだ、苦しい時の葛温泉、仙人岩の淵なら間違いなくサカナはいるはずと向かうことにしました。
入渓は3時前、グサグサの雪でワカンがなければ入れません。慎重に急坂を下って河原に出てがっかり。淵がありません。すべて砂に埋まっています。このままでは帰れないので、大岩ゴロゴロポイントまで下りました。こちらもほとんど砂で埋まっていましたが、わずかにポイントはあります。ちょっとした流れ込みの白泡の中へ毛バリが入ったときでした。ムッ、何か変と竿を上げると、魚信がありました。初物は25cmサイズの天然イワナ、サビもなくきれいな魚体ですがやはりこの時期でスレンダーです。足下に寄せてネットを準備しハリスを持とうとしたときでした。プィッと体をひねって流れに帰って行きました。必殺の撃沈20番毛バリでしたので、アワセが弱かったようです。どうせリリースするのだからと慰めるしかありませんでした。サカナがいれば釣れる、顔が見られただけでよしとしなければなりませんでした (証拠写真がなくてすみません)。
なお、2号橋下の大きな開きも完全に堆砂しているというこのような状況ですから、雪のある時期にここへ入渓しようとは思われないでしょうが、入渓するなら足下には十分ご注意ください。グサグサの雪ですから、腰まで踏み抜いてしまう危険があります。雪のない状態の地形や岩の並びを知っていないと思わぬ事故を起こすことになりかねません。雪が消えて七倉ダム放流後のゴールデンウィーク頃までは待った方がいいように思います。
なお、今年の農具川へのサービス放流は、3月11日(土)に行われる予定です。