2016年10月20日木曜日

錦秋の葛温泉で産卵場のメンテ



事務局長 ● 水谷 博

1週間前に造成した人工産卵場のメンテナンス作業に行きました。葛温泉の紅葉はまだ暖かくてイマイチでしたが、今夜から冷え込みそうなので週末には見頃を迎えるのではないでしょうか。
小白沢をのぞいてびっくり、砂でほとんど埋まっていました。流れは速くはなかったものの、流芯に造成したのがよくなかったようです。大変な作業になりそうです。
大きなフルイを持ち込んで砂礫と格闘すること2時間半、バケツ10杯ほどの砂をかきだし、また礫を撒き直しました。その最終盤、一番下の産卵場を均してふと上を見ると、すぐ上の産卵場にきれいなイワナがペアリングしています。先ほど整地したばかりのところでです。泣き尺クラスのメスのお腹をやや小ぶりのオスが盛んに突いています。メスはその気がないのか、掘り行動をしません。これまでの疲れが一瞬にしてすっ飛んだ瞬間でした。カメラを取りに戻ろうとしたら、さすがに岩陰に隠れられました。撮影できなかったのが残念でなりませんが、次回に期待しましょう。
かじか橋の下には尺物がいました。こちらはまだ単独で、盛んに捕食しています。お相手を見つけて産卵場に来てくださいと声を掛けて帰路につきました。